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映画ノート

Go


1999年(米)監督:ダグ・リーマン出演:サラ・ポーリーケイティ・ホームズ/デズモンド・アスキュー/スコット・ウルフ/ジェイ・モーアウィリアム・フィクトナーティモシー・オリファント/テイ・ディグス/メリッサ・マッカーシー

プチプチ・コメディ祭り第一弾5/5 『GO!』

■感想
さて、第一弾のトリを飾るのはトマトメーター92%という高い評価を得ている『GO』。
【黒く塗りつぶせ!】のサラ・ポーリー作品でもあるんですよね。やった~w

これはドラッグの取引に関わる若者の、長い長いクリスマスイブの一日を、3つの視点から描いた作品です。

◆最初は17歳のスーパー店員ロナ(サラ・ポーリー)の視点。
お金に困っているロナは旅行に行くと言うサイモンのシフト分までレジを担当。店に現れた二人組の男にサイモンに替わってドラッグを用立てる事を約束。金儲けを企て、サイモンが取引しているディーラーに掛け合うが、それは危険な行為だった。

◆2つ目は友人4人でラスベガスに旅行に出かけたサイモン(デズモンド・アスキュー)の視点。
ホテルで仲間の一人が駐車場係と間違えられた事で、サイモンとその友人はちゃっかり車を拝借。
車の中に拳銃を発見してしまったことから、とんでもない事件に巻き込まれる事に。。

◆3つ目はスーパーにサイモンを訪ねてやってきた二人組の男の視点。
実は売れない俳優だった二人。しかも彼ら実はゲイだった(笑)二人の愛憎劇からこれまたとんでもないことに。。

思わぬ軽はずみな行為から、若者たちはどんどん危険な事態に巻き込まれていくのですよね~。
異なった視点で描かれながら、それぞれのストーリーに絡み合っているところが、前に観た『11:14』に似てました。
もっとも、本作の方が製作は先。

ハラハラドキドキで、大胆なアクションがあって、構成も面白く、かつ笑いもある。
出演者が地味だからか、あまり聞かなかった作品だけど、意外に隠れた秀作なのではないかなぁと思ったら、
監督は『スウィンガーズ』『ボーン・アイデンティティ』『Mr&Mrsスミス』などのダグ・リーマンなんですよね。

麻薬、拳銃、セックスが元となり起こってしまうどうしようもない事件。
若者の軽はずみな行為を皮肉りつつ、最悪の結末を予想させておきながら、意外にもノー天気に終れる軽さも魅力かもです。



★★★*☆