しまんちゅシネマ

映画ノート

太陽に恋して


2000年(ドイツ)監督:ファティ・アキン出演:モーリッツ・ブライブトロイ/クリスティアーネ・パウル/マフメット・クルトゥルス/イディル・ユネルブランカ・カティッチ/ヨヘン・ニッケル/ビロル・ユーネル【ストーリー】冴えない教育実習生のダニエルが、一目惚れしたトルコ人のメレクを追ってハンブルクからイスタンブールへ。そして、彼に思いを寄せる女性ユーリも加わり、破天荒な旅が始まる…。
■感想
ブログ友だちの複数の皆さんの昨年の鑑賞映画ベスト10にも挙げられていて、今年初鑑賞はこれからと決めてました。
さすがに面白かったです。

ファティ・アキン監督が送る、珠玉のロマンティック・ロードムービー・コメディ(笑)

教育実習生ダニエル(モーリッツ・ブライブトロイ)が、人目惚れしたメレクを追ってハンブルクからイスタンブールへ。
ダニエルに同行するのが彼に思いを寄せるユーリ(クリスティアーネ・パウル)。

太陽を追いかけたダニエルの旅の行方は。
本当の太陽を見つけ、愛する人の目の前で思いを告げることができるのかと‥いうお話です。

この旅、ヨーロッパから治安不安定な中近東が陸続きだってこともあって、とっても破天荒な旅になっちゃいました^^;


ダニエルがヒッチハイクをしようとする冒頭のシーンから、最高におかしくつかみは最高。
ここで知り合う山本太郎、、もとい、イザなんて、どんだけ危険人物やねん!っいう登場の仕方だし(笑)

この映画をここまで面白くしてるのは、ハチャメチャで破天荒な旅のありえなさもあるのですが、
散りばめられた「運命」でしょうね。
主要な登場人物がみんなダニエルの運命を後押ししたり、大事なものに気がつかせたり、不思議な縁でむすびついてるところがいかにも映画らしくて面白い。

太陽なようなユーリの名前は太陽輝く7月の意味。月を意味するルナとの対比など、ネーミングも粋でした。

ファティ・アキン監督もボーダーの警備員として登場してましたね~。
監督さん、そもそも俳優を目指してたらしいですが、いつもトルコ人で、与えられる役柄も限定されてたってことで面白くなくなったらしいですが、ま、それも分るというか‥、監督業に転向して大正解でしたよね(笑)

最後はとても心地よく観終えました。ファティ・アキン監督いいですね。



★★★★☆