しまんちゅシネマ

映画ノート

レスラー


2008年(米)監督:ダーレン・アロノフスキー出演:ミッキー・ロークマリサ・トメイエヴァン・レイチェル・ウッド
■感想

祝オスカー・ノミネート! 主演男優賞候補 ミッキー・ローク!!!

ようやく近くで公開になり観て来ました。

ヴェネチアを制した時から、ミッキー・ロークの演技を楽しみにしていましたが、
いやはや、凄い! 期待以上に素晴らしかったです。

ミッキー・ロークが演じるのは、80年代に大活躍したプロレスラー、ランディ・ラム・ロビンソン。
歳をとった今ではどさ回り的な興行で食いつなぐ毎日で、トレーラーハウスの家賃の支払いも遅れがち。

そんなある日、心臓発作で倒れたランディは、引退を余儀なくされてしまうのですが‥。


かつて栄光のスポットライトを浴びた人気プロレスラーの孤独な後半生。
どうしてもミッキー・ローク自身の俳優人生に重ねてしまいますよね。
ハリウッドのセックスシンボルと言われながら、しばらく「あの人は今‥」状態だったミッキー。
見事な復活です。
彼はランディを演じているというよりも、ランディそのものだと思えるほど。
レスリングのパフォーマンスも半端でなく、リングでファンを魅了する様子にもリアリティがあるんですね~。
プロレスシーンは時にユーモラスで、笑いを誘いますが、決してバカにした描き方ではない。
だからこそレスラーとして誇りを失わないランディの人生にも共感できるのだと思います。
プロレスの裏事情なんかも興味深く観ることができるし、
本物のプロレスラーも登場してるようなので、80年代のプロレスに詳しい人には懐かしいものがあるかも。
あ、レスリングマッチ自体は、かなり血まみれだったりして、苦手な人には厳しいものがありますが^^;



共演者にマリサ・トメイエヴァン・レイチェル・ウッド
マリサはランディが思いを寄せる場末のストリップ・ダンサー。
助演女優賞にもノミネートされてますが、これまた体当たりですね。

レイチェルはランディの娘役。父娘のやりとりは涙を誘います。

自らのアイデンティを求め続けた男の、泥臭いまでの人生。
シンプルなストーリーですが、やはりミッキー・ロークの演技に心揺すぶられました。主題歌もいいです。

主演男優賞はショーン・ペンとの一騎打ちでしょうかねぇ。。


日本公開は初夏だそうです。



★★★★☆





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