しまんちゅシネマ

映画ノート

イレイザー・ヘッド


1976年(米)監督・製作・脚本:デヴィッド・リンチ撮影:フレデリック・エルムズ出演:ジョン・ナンス/シャーロット・スチュワート/アレン・ジョセフ/ジーン・ベイツ/ローレル・ニア   ダーウィン・ジョストン【ストーリー】消しゴム頭の髪型をした主人公ヘンリーは、女友達メアリー・Xから妊娠した事を告げられる。やむなく結婚を決意するヘンリーだが、生まれてきたのはヒナ鳥のような奇怪な赤ん坊だった。狭いアパートで、赤ん坊の悲鳴にもにた鳴き声が響く中、ノイローゼに耐えかねたメアリーは実家に戻り、ひとり残されたヘンリーは赤ん坊の世話をすることになる……。
■感想
デヴィッド・リンチの長編デビュー作にして、カルトに分類されちゃってる作品ですね。

なんと言っていいのやら、へたな心霊ものよりもずっと恐いもんがありました。
Wikipediaによると、公開当初、ほとんどの批評家からエラく酷評されたようです。
それが独立系映画館で深夜上映されると「ミッドナイト・カルト」と呼ばれ一部で熱狂的支持を得るようになったのだとか。


ストーリーの大筋は‥
知人の女性が妊娠したことから、よくわからないまま結婚し同居することになる主人公の身の回りで起こる
不条理で不可思議な物語なんですが。。
ま、リンチですから。しかもデビュー作ですから。。
悪夢的かつ実験的な映像に「意味」を求めるのはナンセンスでしょうか(*>∀<*)

とにかく赤ちゃん(?)映像が不気味なんですね。赤ちゃんと言ってもまるで胎児。
おそらくは牛の胎児?でもリンチは謎を明かしてないので真相はわかりません。
しかしこれ妊婦には見せられませんよ。久々に髪の毛がゾワっと逆立ってしまいましたもん。



でも、うごめく虫に導かれる土の中には別世界があって、そこには自分とそっくりな人間が生きていたり
ステージで歌うモンロー風(アンパンマン風?w)の女性が何度か出て来たりと、
リンチの他の作品にもこういうシーンあったなと思わせるものがあり、デビュー作からリンチ炸裂ではあるわけですね~。

しかもね、これ製作に5年間かかっているそうです。
主人公のジョン・ナンスはほぼ5年間あの髪型を通したというのだから凄い。
ってかこんな映画に長い間関わったら、私なら気が狂いそうです。

この映画がこれほど評価される理由は、正直良くわかりません。
でも不思議に後を引く感じがあるのは確かなんですね~^^; なんだろなぁ。

リンチ的にも最もスピリチュアルな映画なんだそうで。分るような分らないような。


これって到底私の考えの及ばない作品。なので今回評価はなしでお願いしますm(_ _)m