しまんちゅシネマ

映画ノート

白い肌の異常な夜


1971年(米)監督:ドン・シーゲル出演:クリント・イーストウッド/エリザベス・ハートマン/ジョー・アン・ハリス/ダーリーン・カージェラルディン・ペイジ/メエ・マーサー【ストーリー】南北戦争末期、南部にある深い森の中。ここに戦火を避け、女たちだけで自給自足の生活を送る女子学院があった。ある日、戦闘で傷つき意識をなくして倒れていた北軍兵士マクバーニー伍長が、女たちに発見され学院に運び込まれる。女たちは負傷していた男が敵方の兵士であることに気づき困惑するが、仕方なく南軍兵士の目をかわしながら男の看病をすることに。手当の甲斐あって、マクバーニーは回復するが、すると今度は、その男の魅力が女たちを虜にしてしまう。やがて、女たちは互いに欺瞞と妬みを募らせていき…。
■感想
クリント・イーストウッド主演のサスペンス・スリラーということで楽しみに観ました。

時は南北戦争末期、北軍の伍長マクバーニーを演じるイーストウッドが、
傷を負い運び込まれた南部の森深くの女学院で女たちを魅了していく‥。

その設定から、イーストウッドがこんな役を?と意外に思う所なんですが‥。
いやいや、その意外性を遥かに上回る驚きの展開に、仰天してしまいました^^;

イーストウッドが運び込まれた女学院というのが、校長先生、教師、生徒たちで暮らす
女だけの秘密の園的な場所なんですね。
そこにやってきたイーストウッド爺、いえいえ、全然ジジイじゃありません。
ヒュー・ジャックマン?って思うくらいまだまだ美しいイーストウッドが、やたらと色男で優しい。
ところが彼のその魅力と軽さがあだとなるんですね。



映画の見所は、イーストウッドの色男ぶりと女たちの妄想、そして狂気。
敵の陣地内に匿われていることもあり、南軍に見つからないかという緊張感があるんですが
それ以上に女たちによって緊張させられることになります。

ちなみに監督のドン・シーゲルは彼の作品中これが最も好きなんだそうですが
ラストをめぐってはイーストウッドと一緒に製作会社ともめたらしいです。

とにかく終盤、ブラックで衝撃的でした。
あ、エンドロールの歌はイーストウッド本人かな。

DVDになったみたいなんで、ぜひ観てください。面白いですよ。



★★★★☆