しまんちゅシネマ

映画ノート

アメリカンジョークが笑えないにはワケがある?


はぁ。。今日はヴィンセント・ギャロ主演の『パルーカヴィル』をレビューしようと思ったのに
あと20分のところでDVDが先に進まない^^; ディスクがダメになってるみたいだわ。
楽しく観てたのに残念~!!

ってことで、仕方ないので今日は映画よもやま話しでも。。

日本の映画館で映画を観てると、外人だけが笑ってる。今のジョークのなにが可笑しいの?
と思った経験ありませんか。

よく、アメリカン・ジョークについていけないとか、笑えないということを耳にします。
映画の場合、その原因の多くは「訳」にもあるように思いますね。

今日こんな話しを持ち出したきっかけになったのが映画『スペースカウボーイ』のワンシーン、
イーストウッドたち老年パイロットのことをスクープした新聞見出しが「Ripe Stuff」で
ここ笑いどころだったのですが、日本語に訳してこのおかしみが伝わるかしらと思ったんですね。
で、SHIGEさんに「熟年野郎たち」と訳されていると教えていただき、うーん、やっぱり、、という気がしたんです。

というのも、、ripeは熟したという意味なので、こういう訳になるのは分るんだけど
これでは意図したジョークが伝わりにくいと思うんです。

「熟年」には年齢的にはmature、技術的にはskilledを当てるのがおそらくピッタリくるところでしょう。
ところがここではripe。これはかなり熟した状態(トプ画像参照 笑)=老齢ということを強調してると思うんですよね。
そしてライプスタッフとすることで、「ライトスタッフ」と音をかけているという面白さがあるわけなんですが
翻訳しちゃうとそういう音の面白さがなくなってしまうのが寂しいですね。

韻を踏むというのは、昔から詩にもよく使われる技法ですが、日常の会話の中でもやはり面白い。
これは日本語のダジャレに近い言葉の面白みなんですよね。


勿論、ジョークの裏にある世相、生活習慣などを知らないと笑えないものも多いので
一概に日本語訳の問題だけではないのですけどね。今日はふとそんなことを感じたのでダラダラ書いてみました。

因にライトスタッフって、NASAのお土産ショップの店名にもなってますw
これは年末にNASAに行ったときに撮った写真ですが、このお店を通らないと外に出れない仕組みです(笑)