しまんちゅシネマ

映画ノート

マンハッタン無宿


1968年(米)監督:ドン・シーゲル出演:クリント・イーストウッド/リー・J・コッブ/スーザン・クラーク/ドン・ストラウド/ベティ・フィールドティシャ・スターリング/トム・テューリー/メロディ・ジョンソン/ジェームズ・エドワーズ/シーモア・カッセル【ストーリー】アリゾナの保安官補クーガンが、凶悪犯の身柄引き渡しのためにニューヨークへやってきた。だが彼のミスで、犯人を逃してしまう。NY市警の協力を得られぬまま、クーガンは単身、凶悪犯を追うが……。(allcinema)
■感想
田舎からやってきた保安官補が、自分のミスで逃した犯人を単独で追い、ニューヨークで暴れ回る、、
ドン・シーゲルイーストウッドコンビによるプレ「ダーティハリー」なアクションものです。

イーストウッドが演じるのは、アリゾナからやってきた保安官補クーガン。
カウボーイハットに先の尖ったブーツ、でもしっかりスーツ姿なところがお上りさん的でウケる。

これ、原題に『COOGAN'S BLUFF』とあるように「はったり(BLUFF)」野郎なクーガンのキャラが愛しい作品なんですよね。

短期出張のつもりでやってきたニューヨーク、犯人の引き渡しに思わぬ時間がかかると聞き、
彼流の措置で犯人を強引に引き渡してもらったはいいが、途中で犯人を逃がすと言う失態を犯すクーガン。

ニューヨークの警察の協力も得られないままに、、って解説に書いてるけど、いやいやちょっと違う。
「黙ってすっこんでろ!」と叱られてもなお、意地を張って犯人を一人追跡しちゃう訳なんですね(笑)

その荒くれ様ったら(*>∀<*) しかもやたらと女好きで、犯人の恋人(これが可愛い)に目をつけ手を出す始末。
田舎者だけど、男前でセクシー。そのギャップが女心をくすぐるのよね~。



後半はイーストウッドのアクションも楽しめます。元気元気。
あ、でも、警察ものを楽しもうなんてこと期待せずに観てくださいね。
アリゾナとニューヨークの温度差に笑い、イーストウッドの愛すべきキャラに大ウケ。
着た切り雀のイーストウッド、最後にはスーツもボロボロだったし(爆)


でもね。若いイーストウッドはやっぱり奇麗。
口角をあげて微笑むお顔の素敵なこと!ウィンクにも思わずときめいてしまいます。
完全にハートを奪われてしまった一本でございます。


★★★*☆