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映画ノート

アルカトラズからの脱出


1979年(米)監督:ドン・シーゲル出演:クリント・イーストウッド/パトリック・マクグーハン/ロバーツ・ブロッサム/ジャック・チボー   フレッド・ウォード/ポール・ベンジャミン/ラリー・ハンキン/ブルース・M・フィッシャー【ストーリー】1960年1月18日の深夜、l人の囚人フランク・モーリス(クリント・イーストウッド)が、アルカトラズ島刑務所へ護送されてきた。彼は、米国各州の刑務所で何度か脱走を企て、あげくに脱走不可能といわれるこの刑務所に送り込まれたのだ。
■感想
イーストウッド祭りを締めくくるのは、ドン・シーゲル監督による『アルカトラズからの脱出』。
脱獄可能と言われたアルカトラズ刑務所から脱獄した囚人の姿を、実話に基づいて描いた作品です。

イーストウッドが演じるのは、高い知能を持つ、寡黙な囚人モーリス。
彼は何度も脱獄を企て、ついに脱獄不可能とされるアルカトラズ送りとなったのでした。

モーリスの静かなキャラもあってか、これ脱獄ものとしては、決して派手な作りではないのだけど、
脱獄のための道具を作るなど、873日かけ綿密に準備計画されるその過程が面白いんです。
何度も、危なく見つかりそうになりながら、それを交わしていくシーンの緊張感。
ついに脱獄を実行する場面では、心臓に悪い!と思うくらいドキドキ!!
実行するのが単独でない点も、逆にハラハラさせられるところでした。

囚人仲間や刑務所長の心模様、仲間との協力の様子など、さりげなくヒューマンな要素を入れてる点も
上手いところです。



脱獄不可能神話が壊されたアルカトラズ刑務所は、この後永久に廃止に追いやられたのだとか。

静かな展開にも関わらず、サスペンスフルで、観応えのある作品でした。


★★★★☆



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さて、ここでひとまずイーストウッド祭り終了~!
まだまだ観たい作品はあるけど、イーストウッド監督作品は「黒く塗りつぶせ!」としても継続しますね。

今回のお祭りでは10本の作品をレビュー!
そのうち『荒野の用心棒』と『許されざる者』は「観るべきシリーズ」の塗りつぶしも出来てラッキー!
出来れば昨日録画した『続・夕陽のガンマン』も塗りつぶしたかったですが、これはまたの機会に。

「祭り企画」で集中的に見て行くのって、普段手を伸ばさない作品に出会える点で面白いなぁと思います。
今回はSHIGEさんの企画に乗っかり、楽しかったです。

また何かお祭りしましょうハ(´∀`)ノ


新しい映画で紹介したいものもたまっているので、普段のペースに戻ります。
2週間ありがとうございました!!