しまんちゅシネマ

映画ノート

マグダレンの祈り


【関連映画祭り】一本目!

はーい、ではでは、早速関連映画祭り いかしてもらいますね~w

トップを飾るのは昨日の『めぐり逢う大地』繋がり。

何にしようかなぁと悩んだ~w
じゅりさん予測の大地繋がり、トムちんの『遥かなる大地』も考えたし~♪
開拓もの‥って視点で考えてみたり、ジョヴォヴィッチ作品検索したり、
ウェス・ベントリーの怪しそうな作品いっちゃおうかなぁと思ったり。。(*∀*)

で、結局選んだのは『マグダレンの祈り』!

どういう繋がりかというと
これ『めぐり逢う大地』のピーター・ミュランが監督、脚本を手がけたんですね~。
ミュランの監督2作目にあたる本作は、なんとヴェネチア映画祭で金の獅子賞受賞!

しかも、、大きな声で言えないけど、、【ヴェネチア金の獅子賞作品】は私の黒塗りの一つだったのね~(≧∀≦)
やっぱ黒塗りいくっきゃナイっしょってことで、前置きが長くなりましたが、『マグダレンの祈り』です。
2002年(イギリス/アイルランド)監督/脚本:ピーター・ミュラン出演:ノラ=ジェーン・ヌーン/アンヌ=マリー・ダフ/ドロシー・ダフィ/ジェラルディン・マクイーワン   アイリーン・ウォルシュ/イーモン・オーウェンズ/キアラン・オーウェンズ/フランシス・ヒーリー【ストーリー】1964年、アイルランド、ダブリン。マグダレン修道院に、時を同じくして3人の少女が収容される。孤児バーナデットはその美しさで周囲の少年たちの目を惹きつけてしまうことが、マーガレットは従兄弟にレイプされたことが、そしてローズは未婚のまま赤ん坊を産んだことがそれぞれ“罪”とされたのだった。彼女たちは、修道院を管理する修道女たちに性悪女と決めつけられ、祈りと労働によって神に奉仕し“罪”を悔い改めるよう言われるのだった。しかしそこで彼女たちを待っていたのは、過酷な労働と自由の一切ない刑務所以上に非人間的な環境だった。
■感想
これはアイルランド、ダブリンのマグダレン修道院の様子を描いた真実のお話。
この修道院「堕落した」女性たちを修正させる目的で運営されているのですが‥、
堕落した女性って言っても、婚前交渉をしたとか、そんな程度でも入れられてしまうんですよぉ、



時を同じくして収容された3人の少女を描きながら物語りは進みます。
未婚で出産してしまったローズ(ドロシー・ダフィ)、結婚式の場で従兄弟にレイプされたマーガレット(アンヌ=マリー・ダフ)、バーナデット(ノラ=ジェーン・ヌーン)に至っては、その美しさ故に少年たちを惹き付けてしまうという理由。
そんなことが「罪」とされるなんて、これって19世紀のお話し?と思ったら、なんと1964年。
最後に流れるテロップによると、1996年に施設が閉鎖されるまでにのべ3万人の女性たちが収容され、過酷な経験をしたのだそうで、こんなことがつい最近まで行われていたことに本当に驚きました。生涯をここで過ごした人もいるんですねぇ。

映画の中で描かれる、修道院での少女たちへのセクハラなどの実態には閉口してしまいますが、。
少女たちが、我を忘れぬよう前を向こうとする姿には心を打たれます。



監督のピーター・ミュランはドキュメンタリーでこの修道院の実態を知り、多くの人に事実を伝えたかったのだそうです。
重く、気持ちのいいお話ではないけれど、臨場感にあふれる生々しい映像が素晴らしいです。


アイルランドの女性の地位ってどうなっているんだろうとか、宗教っていったい?って考えてしまった作品です。
ピーター・ミュランも娘を修道院に入所させる厳格で暴力的な父親として、ワンシーンのみ登場してました。



★★★★☆


明日はどう関連づけようかな。またまた予測してね♪