しまんちゅシネマ

映画ノート

ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア


1997年(ドイツ)監督:トーマス・ヤーン出演:ティル・シュヴァイガー/ヤン・ヨーゼフ・リーファース/ティエリー・ファン・ヴェルフェーケ   モーリッツ・ブライブトロイ/フープ・スターペル/レオナルド・ランジンク/ラルフ・ヘアフォート【ストーリー】余命わずかと宣告され、たまたま末期病棟の同室に入院させられたマーチンとルディ。二人は死ぬ前に海を見るために病棟を抜け出し、ベンツを盗んで最後の冒険へと出発した。その車がギャングのもので、中に大金が積まれていたことも知らずに……。道中、残り少ない命の彼らに怖いものなどなく、犯罪を繰り返し、ギャングのみならず、警察からも追われる身になるのだが……。
■感想
さて、関連映画祭りは終りましたが、関連映画探しにはまってますw

新たにシャッフルして、今日はずっと観たくて仕方なかった『ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア』!
残念ながらアメリカではDVDにもなってないんですよね~。
日本帰国中にアマゾンでゲットして、ようやく観ました(≧∀≦)ノ

ともに末期がんと宣告され、病院で同室になったものどうし、
死ぬまでに何かをやろうとするところは『最高の人生の見つけ方』に似てますね。

でも『最高の~』が人生すでに黄昏時に入ったお二人だったのに対し、こちらはまだまだ若い。
それだけに映画はちょっと自暴自棄で、捨て身の切なさが漂います。
とは言っても辛気くさいお涙頂戴映画では決してなく、二人のロードムービーになってるんですね。

旅の動機がいいよね。
「天国ではみんな海について語り合うんだ」とマーティン(ティル・シュヴァイガー)。
「海は見たことがない」とルディ(ヤン・ヨーゼフ・リーファース)。

天国で海の話に加われないと仲間外れになるからと、海を見るために病院を抜け出し、旅に出るんですねぇ。
今までにない、その発想がいいわぁ。

余命幾ばくもない二人に怖いものはなく、やりたい邦題。
ギャングの車を盗んだところで、ギャングに追われる身になるんだけど、このギャング二人組がドジで笑える。

あれよあれよと言う間に、たいそうなアクション映画になってました(笑)

マーティンのママへのプレゼントが良かったね。
「死ぬまでにしたいことリスト」に沢山あげても、全部やってしまう時間もない。
だからリストから一つだけをピックするという時に、自分ではなく互いに相手のチョイスに従うシーンも
短い時間なのに二人の信頼関係が深まってると感じたところでした。

ドタバタの中に、二人の刹那感や、友情が描かれ、評判どうり良い作品でした。
最後に二人を待っている海は穏やかではなかったところにもグッときたわ。

マーティンを演じたティル・シュヴァイガーはタラちゃんの新作『イングロリアス・バスターズ』にも出てるようですね。
チェックしとこ。

列車に乗った男』『ミッドナイト・ラン』と、男の絆を描いた話はいいものが多いですよね。
ということで、今週は男同士の友情シリーズで繋げてみようと思います。
好きな作品あったらおしえてくださいね。


★★★★☆