しまんちゅシネマ

映画ノート

コンドル


1975年(米)監督:シドニー・ポラック出演:ロバート・レッドフォードフェイ・ダナウェイクリフ・ロバートソンマックス・フォン・シドー   ジョン・ハウスマン/アディソン・パウエル/ウォルター・マッギン/ティナ・チェンジャニス   マイケル・ケーン/ハンク・ギャレット/カーリン・グリン【ストーリー】実はCIAの下部組織であるNYのアメリカ文学史協会が何者かに襲撃され、局員は皆殺しにされた。偶然、その現場に居合わせなかったため命拾いをしたコードネーム“コンドル”はCIAと緊急連絡を取り落ち合う事にするが、その場所でコンドルを待っていたのは上司から向けられた銃口だった……。

「今週の注目映画」で人気でしたシリーズ 8本目!『コンドル』

■感想
ロバート・レッドフォード主演のポリティカル・サスペンスです。
監督はシドニー・ポラック

各国の雑誌・書籍の分析を行うCIAの末端組織が何者かに襲撃され、職員は皆殺しに合う。
昼食の買い出しに出ていて一人生き残ったターナーロバート・レッドフォード)の周辺でも
命を狙う殺し屋の影がつきまとう。

仲間を殺した犯人は誰?その目的は?
追っ手からの華麗なる逃走劇の末、辿り着いた真実とは。

評判の良かった本作、早速観ました。
人気の源はマックス・フォン・シドー演じる殺し屋!
感情のかけらもみえないシドーが薄気味悪く、主演のレッドフォードを喰ってしまうほどの存在感。
襲撃までの緊張感と言ったらないですね。



徐々にCIAの陰謀が見えてくるものの、なかなか一筋縄ではいかない。
ややこしさに拍車をかけるのが殺し屋シドーの存在で、ターゲットがいつのまにかすり替わってるw
与えられた仕事を冷徹にこなすことを信念とするシドーが
機智を活かし、果敢に組織の陰謀に立ち向かうターナーにある種のレスペクトを感じていく様がいいです。
信じるものは自分だけの一匹狼シドーと、友を信じ人との繋がりを大事にするターナーとの対比も効いてました。

ターナーに拉致され、彼を匿うことになる写真家キャシーを演じるフェイ・ダナウェイの美しいこと。
キャシーがあそこまで献身的にターナーの逃走を助ける理由が、いま一つ浅いとは思うものの
レッドフォードの格好良さもあり、惚れたんだからしゃぁないか。
途中ムーディーな音楽をバックにベッドインしちゃうところには70年代を感じましたが(笑)



タイトルのコンドルはターナーのコードネーム。
CIAではコードネームで呼び合うんですね。ちょっとカッコいいな。
ニックネームって言っちゃうと途端にダサくなっちゃうけどw

最後にレッドフォードが最大の男気を見せて終ることろがクール。
観応えのある作品でした。



★★★★☆