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映画ノート

ドラキュラ都へ行く


1979年(米)監督:スタン・ドラゴッティ出演:ジョージ・ハミルトン/スーザン・セント・ジェームズ/ディック・ショーン/アート・ジョンソンリチャード・ベンジャミン【ストーリー】トランシルバニアの居城を追い出されたドラキュラ伯爵が憧れのファション・モデルに会うためニューヨークへやって来る。

ハロウィン・ホラー祭り15本目! ドラキュラだって恋をする『ドラキュラ都へ行く』

■感想
今日はコメディw
トランシルヴァニアに700年以上棲み続けていたドラキュラ伯爵だけど
城をスポーツセンターに立て替えるという計画のため人民民委員会に立ち退きを命じられる。

ひゃ~、棲みにくい世の中になりましたね^^;

城を追われた伯爵(ジョージ・ハミルトン)と下僕のレンフィールド(アート・ジョンソン)は、伯爵がグラビア雑誌で見かけて一目ボレしてしまったモデルのシンディ(スーザン・セント・ジェームズ)に会うためにニューヨークへいきます。

ドラキュラ伯爵は運良くシンディに接近出来るものの、シンディのボーイフレンドはなんとドラキュラと長い闘いを
繰り広げて来たヴァン・ヘルシングの孫だったから大変。

あの手この手でドラキュラを倒そうとしかけてくるのですが‥

ドラキュラものの基本を踏まえたパロディ満載のコメディではあるものの
ドラキュラとヒロインの三角関係まじりのロマンスでもあるんですね。
さて恋の行方やいかに。


下僕のキショい笑いかたは、1931年の『魔人ドラキュラ』のドワイト・フライを真似たパロディらしいw
伯爵の時代錯誤なところが可愛かったりオフビートな笑いをふんだんに盛り込んだセンスがたまりませんw 



タイトルは一目惚れならぬ一噛み惚れってことになるのだけど
一噛みされて惚れてしまったのはむしろヒロインの方。
ドラキュラのひと噛みはこれまでにないほどエクスタシーを感じるものだったのだとかw
噛まれてみたいかも(笑)

ちなみにドラキュラ伯爵に3回噛まれると吸血鬼になってしまうというのは新説ですね。

ちょっとおとぼけだけどダンディにドラキュラ伯爵を演じたジョージ・ハミルトンは
ゴールデン・グローブ コメディ部門の主演男優賞受賞


冒頭の重厚な映像もよい雰囲気で、小粋で楽しい作品でした。



★★★*☆