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映画ノート

吸血鬼ノスフェラトゥ


ハロウィン・ホラー祭り 16本目 本物?!『吸血鬼ノスフェラトゥ

1922年(ドイツ)監督:F・W・ムルナウ出演:マックス・シュレック/アレクサンダー・グラナック/グスタフ・フォン・ワンゲンハイム/グレタ・シュレーダー
■感想
今日は吸血鬼を扱ったものとしては元祖とされる、ドイツのサイレント映画吸血鬼ノスフェラトゥ』を。

監督のF・W・ムルナウブラム・ストーカーの小説『吸血鬼ドラキュラ』を元に映画化する予定が
版権元から映像化の権利を得られず、タイトルを『ドラキュラ』とできずに『ノスフェラトゥ』としたそうで
伯爵の名前もドラキュラ伯爵でなくオルロック伯爵となってます。

ノスフェラトゥ』というのはWikiによると「病気を含んだ」という意味らしいですが
映画の中では「不死」のことであり、ブレーメンにペストを持ち込んだ人物のことと説明されてました。

ストーリーは、、もう、いっか。
この映画が名作たる所以は、ひとえにオルロック伯爵を演じたマックス・シュレックの不気味さに尽きますねぇ^^;
ちまたではムルナウは本物の吸血鬼を連れて来たと評判になったのだとか。



その容姿がとにかく人間とは思えないんですよ。
はげ頭に尖った耳、肩のいかったヒョロヒョロの身体に大きな手と長い爪。
歩き方や、棺桶から起き上がる動作の異様さもショエ~な感じで
当時の特殊メイクや映像技術でこれほどのキャラクターを作り出してることがまず驚き。



ちなみに「監督が連れて来た役者は本物の吸血鬼だった!」というのを映画にしたのが『シャドウ・オブ・バンパイア』。
マックス・シュレックウィレム・デフォームルナウ監督にはジョン・マルコヴィッチが扮してました。

ブレーメンの街にペストをまき散らしたオルロック伯爵を退治するのが、美人妻の夫への愛というのは
これまであまり聞いたことがないお話でしたが、最後に煙になって消えていく吸血鬼の儚さも良しですね。
ま、映像がショボイと言ってしまえば身も蓋もないですけど(笑)

CGなどない時代、影を上手く使ったりすることで恐怖の演出ができるというお手本でもあったかな。

吸血鬼の下僕がレンフィールドでこいつも不気味なんだけど
蝿を捕まえて食べる仕草は先日観た『ドラキュラ都へ行く』の下僕のレンフィールドと同じ!ウケましたw


★★★★☆


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