しまんちゅシネマ

映画ノート

CUBE


ハロウィン・ホラー祭り 17本目! 抜け出せるのか?『CUBE』

1997年(カナダ)監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ出演:モーリス・ディーン・ウィン/ニコール・デ・ボア/デヴィッド・ヒューレット/ニッキー・グァダーニアンドリュー・ミラー/ウェイン・ロブソン/ジュリアン・リッチングス
■感想
今更なんですが『CUBE』観ました。
もっとグログロな怖い映画を勝手に想像してたんだけど違いましたね~。



物語はいきなり始まります。

気付いたら得体の知れない空間に放り込まれていた6人の男女。
どうやってここに来たのか、誰も分らない。
部屋はいくつかの立方体で構成され巨大なCUBEとなっているらしい。
着せられた囚人服に書かれた名前で呼び合いながら、6人はCUBEからの脱出を試みるが‥。

凄いですね、この設定。
四角い部屋には6つのハッチがあって、脱出するためにはハッチを通り他の部屋に移動するしかないのだけど
そこにはトラップが仕掛けられていて、一人二人と無惨な死を遂げる。

正しいハッチを選ぶ術を探るうち、それぞれが役割を担っていることを知るのですが‥
いや~、その役割というのが必ずしも謎を解くためのプラスのものでないんですな。
結果的に脱出を阻むための役割だったんかい!って思うヤツもいたりして(汗)

極限状態の中繰り広げられる知的な脱出劇というだけでなく
人間の醜さや愚かさも一緒に描いてるのがもの凄く面白いです。

今思うと『アンノウン』などもこれの二番煎じでしょうが
知的さ緊張感、絶望感などでは本作には遥かに及びません。

斬新だわ。
監督さんの他の作品も観てみたい‥と思って監督作見てみて気付いたんだけど
続編の『CUBE2』(2002)や『CUBE ZERO』(2004)なんていうのは
オリジナルのヴィンチェンゾ・ナタリ監督の作品ではないんですね。ありゃりゃ。。

ちなみに6人につけられた名前は実在する刑務所の名前で
それぞれの刑務所の特徴が人物に反映されてるらしい。
例えばクエンティンは暴力で有名な刑務所だったりね。

CUBEの外には何があるのか
知りたいなぁ。。



★★★★*