しまんちゅシネマ

映画ノート

ゴッド・エージェント


1996年(米)監督:ゲイリー・マーシャル出演:グレッグ・キニアローリー・メトカーフ/マリア・ピティロ/ティム・コンウェイヘクター・エリゾンドジョン・セダ/ロスコー・リー・ブラウン/アンナ・マリア・ホースフォード/キャスリーン・マーシャル
■感想


昨日は未公開になったジャック・ブラックの新作『紀元1年が、こんなんだったら!?』(12月DVD発売)をレビューしようと思ったんだけどラスト10分以外は見所無し。
JBとマイケル・セラ君の成長物語、セラ君も結構たくましくなってきたな、というくらいしか書くこともなく(汗)
急遽予定変更で、やはり成長物語を描いたこちらの作品を。

本作はグレッグ・キニア主演のハートウォーミングコメディです。
監督は『プリティ・ウーマン』のゲイリー・マーシャル

グレッグが演じるのは詐欺師のトム・ターナー
ある日いつものように詐欺でお金をくすねとろうとした相手はFBI捜査官。
トムは捕まり、裁判官の指示で郵便局で働くことに。
貴重なお金を地道に稼ぐことを体験しなさいとの計らいなんだね。平和な時代だw

そこでトムに与えられたのが、行き先不明の郵便物を仕分けする地味ーな仕事。
ここは他の部署では通用しないような、落ちこぼれ人間のたまり場だった。


行き先不明の郵便物の中には、神やプレスリーやサンタさんに宛てられるものもある。
ある時小包の中身をネコババしようとしたところを見つかったトムは、
神あてに手紙を書いた送り主に送るのだと嘘をついて、その場を切り抜ける。

苦し紛れのトムの行動は結果的に困った人を助けることになり、
トムと仕事仲間たちは、その後も秘密裏に神宛の手紙に応えることになるんですね。
やがてそのことはミラクルとして世間を騒がせることになるのだが‥

神が登場するファンタジーかと思ったら違いました(笑)
これは、世間でダメ印を押された人たちが、生き甲斐と人間らしさを取り戻すというお話。

だから主役のトムだけでなく仲間たちのエピソードや神に助けを求める人たちのエピソードもあったりで、
何気に盛りだくさん。途中ちょっと方向性が見えない感じになっちゃうのが難点かな。

郵便局が起こしたミラクルは人助けなんだけど、郵便物を開封することは法律で禁止された行為。
後半、トムは犯罪者として捉えられ、法廷で争うことになるんですね。

人助けの行為に裁判所がどう結論づけるかというのは興味深いところでもあるんだけど
フェイス(faith)というの言葉が何度も登場し、神の教えに従った行為だとするのは、
宗教観のない私たちにはちょっとピンと来ないところかもしれない。
結果的にトムを支援する人たちの勢いに押されたところもあったし。
裁判官の判定に説得力がないのはちょっと残念でした。

ラクルなお話と思わずに、成長物語として観れば悪くないけど
もう少しすっきりさせた方が感動出来そう。

グレッグ・キニア、何気にケチな詐欺師が似合ってましたけどw



★★★☆☆


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