しまんちゅシネマ

映画ノート

スター・トレック


2009年(米)監督:J・J・エイブラムス出演:クリス・パインザカリー・クイントエリック・バナウィノナ・ライダーゾーイ・サルダナカール・アーバン   ブルース・グリーンウッドジョン・チョーサイモン・ペッグアントン・イェルチン
■感想
『M:i:III』のJ・J・エイブラムス監督によるスペース・アドベンチャーです。

主人公カークたちの青年期に焦点をあて、カークがエンタープライズ号のキャプテンになるまでの
いわゆるビギニング的なお話しでした。

そもそもTVシリーズの『スター・トレック』もまともに観たことがなく、映画版も全然観てない
理解出来るか心配してましたが、楽しんで観ることが出来ました。

カーク(クリス・パイン)は、生まれたその日に父を亡くした青年。
伝説の英雄の父を持つ重みからか、ハチャメチャな生き方をしていた彼は、
エンタープライズの初代キャプテン、パイクと出会い、
「父親を超える男になれ」との言葉に突き動かされ艦隊に志願することに。

この時代になると、地球人以外の星出身の人たちもいっぱい出てきて、もはや敵だけではない。
船内には勿論昔TVで見た耳の尖ったバルカン人のスポック(ザカリー・クイント)もいるし、
多国籍ならぬ多星籍な環境なんですよね~。SWもそうだけどこういうのはSF宇宙ものの面白いとこだな。

カークの成長が描かれると同時に、小難しい論理派スポックとの友情物語でもある本作。
やんちゃなガキみたいなカークと論理派で小難しいスポック。互いに相容れない二人が
その距離を縮めていく様子も楽しいし、実は二人は未来的に仲良しの仲間だとカークが知ることになる
ある秘密もストーリーに深みを与えてますよね。

カークが生まれたその日の記憶をもとに危険を察知出来たり、訓練期間中にもか関わらず凄い仕事をやってのけたり
あり得ないとこもあるけど、突っ込みながら観るのもまた楽し。



個人的にお気に入りなのは、ロシア訛?(笑)のパーヴェル・チェコフを演じたアントン・イェルチン
彼は『アトランティスのこころ』の主役の少年だったのね。大きくなりましたw
ギリギリのところでワープを成功させたりと、実は殊勲賞ものの大活躍。
ワープ先がやたら危ないところなのはご愛嬌ということで(笑) ユーモアセンスは抜群ですな。

VFXも素晴らしく、スペクタクルな宇宙空間、予期せぬものの登場など映像的にもワクワク。
これ続編があるのですか?楽しみです。


★★★★☆