しまんちゅシネマ

映画ノート

バウンド


1996年(米)監督: アンディ・ウォシャウスキー / ラリー・ウォシャウスキー 出演: ジェニファー・ティリー/ ジーナ・ガーション/ ジョー・パントリアーノ    リチャード・サラフィアン / ジョン・P・ライアン / クリストファー・メローニ 

バレンタイン・ロマンス特集 6本目

■感想
アマゾンでバレンタイン特集として「おすすめ恋愛映画DVD」をセレクトしてました。
鉄板ものから男子身につまされるエリアなど、いくつかのエリアに分けられ全88本。

そのうち「恋人は○○エリア」にセレクトされてたのがこれ。
ブロークバック・マウンテン』『ラースと、その彼女』とかがこのエリアってことで
○○のところには「男」とか「人形」とか入るアブノーマル系セレクションなわけ。

本作も女性同士のロマンスが基盤にありますが、単なるレズビアン映画じゃなかったですね~。
なんたって監督は『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟
粋なバイオレンス系犯罪映画に仕上がってます。

ストーリーは
女泥棒コーキー(ジーナ・ガーション)は5年の刑期を終え出所してきた。
マフィアのビアンスキーにあてがわれたアパートのエレベーターの中
男と共に乗り込んできたセクシー系熟女ヴァイオレット(ジェニファー・ティリー)は舐めるような視線をコーキーに向ける・・・。

まぁこれがコーキーとヴァイオレットの出会いのシーン。
この時点で二人にはビビっとくるものがあったんですね。
たちまち恋に落ちる二人。ヴァイオレットは今の生活から抜け出すため
組織の金二百万ドルを奪い、ビアンスキーの息子のせいにして逃亡しようと持ちかけます。

女二人計画を実行に移そうとしますが、
ヴァイオレットの愛人シーザーの思いがけない行動に阻まれ、巧くことが運ばない。



シーザー役のジョー・パントリアーノがせこく嫌味な小悪人を巧く演じ
映画に独特の緊張とおかしみを与えます。彼はウォシャウスキー監督の隠れ男ミューズですね。
ジェニファーの妖艶な悪女っぷりは相変わらず板についてるし
ジーナ・ガーションもなかなかの男っぷり!
白ブリーフ姿にはぎょっとしました(笑)

ハラハラドキドキの展開をスタイリッシュな撮影技術で見せる演出もいい。
決してお金をたくさんつぎ込んだ作品ではないと思うけど、楽しめました。


流石にウォシャウスキー兄弟。。。
えっと、最近は兄のラリーさんが女性になっちゃってるようなので
ウォシャウスキー姉弟と書くべきかな^^;


★★★★☆