しまんちゅシネマ

映画ノート

ゾンビランド


2009年(米)監督:ルーベン・フライシャー出演:ウディ・ハレルソン/ジェシー・アイゼンバーグアビゲイル・ブレスリンエマ・ストーンアンバー・ハード   ビル・マーレイ

アカデミー特集 4本目 助演男優賞候補ウディ・ハレルソン

■感想
今年の助演男優賞は『イングロリアス・バスターズ』のクリストフ・ヴァルツが強いでしょうね。異存なしです。
でもでも、個人的にはウディ・ハレルソンに獲って欲しい~。
昔から好きなんですよ。なんとなくw 
しかも彼はこれまで『ラリー・フリント』でゴールデングローブ賞男優賞にノミネートされたのみ。
幸福の条件』ではラジー賞獲っちゃったか└(∵)┐

今回初のオスカーノミネートとなった『The Messenger』も観たくてたまらないですが、
今日は昨年話題になったゾンビ映画のこちらを。

まずこの映画、個人的に大ウケなのは、我が家から20分ほどのテキサスの町が舞台に設定されてること。
でも実際はジョージア州だったみたい。

狂牛病から端を発し、人々は次々にゾンビ化。
今やアメリカ合衆国は、ユナイテド・ステイツ・オブ・ゾンビランドとなってるそうな(爆)
ジェシー・アイゼンバーグ扮するコロンバスは、人間がほぼ絶滅したこの土地で生き延びてる貴重な人間。

彼が生き延びてこれたのは、独自のサバイバル・ルールを実践してるからってことで
そのルールが説明されるのが面白いw
まずルールその1太らないこと。 太ったヤツは逃げ切れず片っ端からやられるからw



コロンバスは両親の住む故郷コロンバスを目指し、
道すがら出会ったタラハシ(ウディ・ハレルソン)の車にヒッチハイク。。
二人はゾンビと闘いながら、ゾンビのいない土地を目指すんですね。

これは面白いわ~。
監督は『ショーン・オブ・ザ・デッド』にインスパイアされてこの映画を撮ったとのことで
基本ユルユルのゾンビアクションコメディ。
それなりにグロいシーンがあって、『ショーン~』と『グラインドハウス』と合わせた感じかなw

コロンバスとタラハシ、それと彼らと途中から同行する姉妹そのサバイバルジャーニーな展開は
友情とロマンスありのロードムービーでもあるんですね。

注目のハレルソン、彼は片っ端からゾンビをやっつけながらフロリダを目指しつつ
何故かこの世で最後のツィンキー(ってお菓子?)をゲットすることを最大の目標としてる変なヤツ。
ゾンビに銃をぶっ放すこともするけど、出来れば大ハサミとか、車のドアとかw銃以外のものを使うのが彼流。
ゾンビには気の毒だけど、その闘いぶりが楽しいのよね。



姉妹の妹リトルロックアビゲイル)には弱かったり、
荒くれた反面のナイーブで優しい表情とか、そのギャップがいいのね。
途中タラハシが大ファンだというビル・マーレイの邸宅に立ち寄るシーンは笑えます。
二人は『キングピン』で共演してましたもんねw

グロでおバカでユルユル。突っ込みどころも満載だけど
孤独な青年が家族同様の仲間を得るとか、トラウマを克服するとか
意外に爽やかなところでまとめてるところも悪くない。
ゾンビオタクにはグロさが全然足りないはずだけど、万人ウケはするでしょうね。楽しめました。

2009年のタラちゃん的トップ11の5位にランクインしてます。


★★★★☆