ニューヨーク、アイラヴユー

２００９年（米）監督： イバン・アタル、アレン・ヒューズ、岩井俊二、チアン・ウェン、ジョシュア・マーストン、ナタリー・ポートマン、ブレット・ラトナー、ファティ・アキン、シェカール・カプール、ミーラー・ナーイル、ランディ・バルスマイヤー出演：オーランド・ブルーム、クリスティーナ・リッチ、ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセン、シャイア・ラブーフ、レイチェル・ビルソン、マギー・Q、ロビン・ライト・ペン、ジェームズ・カーン、ジョン・ハート、アンディ・ガルシア、イーサン・ホーク、イルファン・カーン、クリス・クーパー、アントン・イェルチン、オリビア・サールビー、ドレア・ド・マッテオ、ブラッドリー・クーパー、ジュリー・クリスティ、カルロス・アコスタ、ジャシンダ・バレット、ウグル・ユーセル、スー・チー、イーライ・ウォラック、クロリス・リーチマン、エミリー・オハナ

■感想
世界から集まった１１人の監督が、ニューヨークを舞台にさまざまな愛の物語を紡ぐ群像オムニバス
ナタリー・ポートマンが初監督を務めるということでも話題になり、楽しみにしていた作品です。

これSHIGEさんのレビューで、スカーレット・ヨハンソンの作品は全部削られちゃったと話を聞き、
それってどんだけ酷かったの？と逆に興味を持ってしまって（笑）

今回DVDでの鑑賞だったので、一番に特典をチェック。
で、ありました（笑）
本編よりも先にスカヨハのセグメントを鑑賞～w

なんつーんでしょうね。
セピア色に近いモノクロ映像はアートな雰囲気はあるのだけど
何を言いたいのか、、さっぱりわからんとです（笑）
勿論初めてメガホンをとった作品なので、期待もしないし、けなすつもりもないのだけど

登場人物はほぼケヴィン・ベーコン一人。台詞も殆どなく
家を出てコンビニに寄って、地下鉄に揺られ、コニーアイランドの桟橋近くでホットドッグを食べる、、それだけ。
彼が醸し出す哀愁の理由を想像する材料がないんですよ。
部屋に飾った写真立てとか、思い出の品を見つめるとか、新聞の記事とか、夢とか
何か想像をかき立てるものがあれば、これでもいいと思うんだけど、全くなしじゃぁ、ねぇ
最後に一人でホトッドッグを食べ終わったケヴィン・ベーコン自体が
「勘弁してよ～」っていう困り顔になっちゃってて、思わず吹き出しました（爆）

ちなみにもう一人、ロシアの監督の作品も本編から削られ、ここに収録されてます。

前置きが長くなったけど
本編はとっても雰囲気の良いオムニバスに仕上がってますね。

観終わってから、誰の作品だったのかを確認しました。

シャイア・ラブーフ＆ジュリー・クリスティ主演のあるホテルでの出来事を描いた
『アッパー・イースト』はアンソニー・ミンゲラが亡くなる直前に手がけ、仕上げを『エリザベス』の
シェカ－ル・カプールに委ねたとのこと。幻想的で、他の作品と少し趣が違い、印象に残りました。

ニューヨークって、残念ながら行ったことがないのだけど
世界中からたくさんの人たちが、何かを求め集まっているところですよね。

夢の実現に向け歩き始める人もいれば、見知らぬ人々の中で孤独を抱える人もいる
繰り返される小さな出会いと別れを、ひたすら見つめ続ける街ニューヨーク
大都会の喧噪ばかりをイメージしていたけど、この街の持つ表情はそれぞれで
どのお話にもピッタリ嵌ってました。

キャストもそれぞれ気になる人がいっぱいでしたが、最近お気に入りのアントン・イェルチンくんが相変わらず可愛いw
あとファティ・アキン監督の『チャイナタウン』で画家を演じたウグル・ユーセルが勝新に見えたのは私だけ？（笑）

★★★★☆