しまんちゅシネマ

映画ノート

サバイバル・オブ・ザ・デッド


2009年(米)
監督:ジョージ・A・ロメロ
出演:アラン・ヴァン・スプラング/ケネス・ウェルシュ/キャスリーン・マンロー/デヴォン・ボスティック 
    リチャード・フィッツパトリック/アシーナ・カーカニ
■感想
ジョージ・A・ロメロの最新ゾンビもの。
死者がよみがえり人間を襲い始めた世の中。
前作の『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』は、その様子を大学の卒業製作ビデオで収録するという
ドキュメンタリータッチの作品になっていたそうですが、そちら未見。
本作は、その後日談となっています。
ゾンビに溢れる街で死闘を繰り広げることに疲れた州兵のサージは、
インターネットでゾンビの蘇らない島があるという情報を得、
仲間数名と藁にもすがる思いでその島を目指します。
ところが・・・
 

ロメロのゾンビものとしては5本目になるんだそうで・・頑張るよね。
ランド・オブ・ザ・デッド』でも感じたところだけど
ロメロはゾンビを少しずつ進化させようとしてますね。
今回は馬に乗ったり、車のエンジンをかけたりするゾンビが登場します。
農業したり、郵便を配達するゾンビには笑わせてもらいましたが
鎖に繋がれた彼らはさながら『ゾンビーノ』(*∀*)
 
島では力を持つ元同級生のオヤジ二人がゾンビの処遇をめぐって意見を戦わせ
州兵も翻弄されながらゾンビとのサバイバル戦を繰り広げるというもの。
 
はっきり言って怖さも緊張感もない
でも、だからと言って面白くないとは言わないことにします。
 
だって、もう完全にコメディ寄りだし
ゾンビの死に方にも工夫をこらしてくれてるので笑えます。
まぁ、島民の考えやゾンビの進化を人間社会にあてはめ。。なんてのは既に苦しいですが
2年に一度、ノロノロゾンビに会える!
そういう同窓会的な気持ちで観るのが正解な気がしますね。
なんて言ったらロメロファンに叱られるかな^^;
 
ゾンビ化する前に自殺をしようとする兵士をさえぎり
悲しみをこらえ、あえて仲間の頭部に銃弾を放つシーンは
自殺をすることは最大の罪とされるキリスト教の世界ならではで興味深いところでした。
 
 
6/12~公開中