しまんちゅシネマ

映画ノート

髪結いの亭主

1990年(フランス)
監督:パトリス・ルコント
出演:ジャン・ロシュフォール/アンナ・ガリエナ/ロラン・ベルタン/フィリップ・クレヴノ/ジャック・マトゥー/ヘンリー・ホッキング 


 ■感想
今頃観たんかいシリーズ!に入れちゃうかな。
製作から20年。こんなに有名なのに、こちらでDVDになったのは割と最近なんですよ。

ルコントらしいファンタジーと官能とおかしさと・・・そして寂しさのある映画でしたね。
 
幼い頃から髪結いの亭主に憧れる少年
オイオイです(笑)
時がたって、、、って、あっという間にジジイのロシュフォールになってましたが
夢かなって髪結いの亭主になっちゃうんですね~。

美しい妻をじっとりと見つめ・・・
時には客にシャンプーを施す妻のスカートの下に指を這わせる
でも時々挿入される遠くを見るようなうつろな瞳が気になっていたら、やっぱり。。
 


チルダ(アンナ・ガリエナ)の過去を一切描いてないので想像するしかないのだけど
彼女は家族と悲しい別れを経験したのか
幸せの絶頂から一人取り残される悲しみを知っていたのだろうな。
 
愛すること、愛されること・・
その形は実にさまざまなんだと思い知らされます。
 
理髪店を訪れる客の姿に人生をちらりと垣間見せる・・
そのあたりの演出はもう少しインパクトが欲しいところでしたが
主人公の物語に集中するのは、このくらいでよかったのかも。

ロシュフォールのへんてこダンスには大笑いだったけど
彼はああして余生を過ごすのかと思うと切なくて、最後はポロポロ泣けました。
やっぱりルコントは好き。
 




 
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