しまんちゅシネマ

映画ノート

蜘蛛女


1993年(アメリカ)
監督:ピーター・メダック
出演:ゲイリー・オールドマン/レナ・オリン/アナベラ・シオラ/ジュリエット・ルイス/ロイ・シャイダー 
    マイケル・ウィンコット/ウィル・パットン/ジェームズ・クロムウェル


■感想
えーと、これまた極ちまたで話題の作品でございます。
監督さんはなんと先日観て面白かったホラーの方の『チェンジリング』の監督だったんですね。

本作もちとホラー風味のサスペンス・コメディ・ラブストーリーな一本でした。(なんじゃそりゃw)

サディスティックでちょっとイっちゃった悪役をやらせたら天下一品のゲイリー・オールドマン
ここではマフィアと密通し私欲を肥やす刑事ジャックを演じております。 
妻(アナベラ・シオラ)を愛しつつも若い愛人(ジュリエット・ルイス)といちゃいちゃ
しかもマフィアの女モナ(レナ・オリン)の護送を命じられ、FBIに引き渡す途中、
誘惑されフラフラ・・という 軽~い感じがなんともお似合いな役どころ(笑)
 
しかし、このモナがおっそろしい女でね
FBIに引き渡した後、まんまと失踪。
ジャックはモナの抹殺をマフィアに依頼されるんだけど、こいつが手ごわい!
 
レナ・オリンの怪演はうわさに聞いていたけど、こんなだとは!!(笑)
しょっぱなからミニスカ大また開きゲイリー・オールドマンを誘惑するわ
脚を使ったプロレス技で死闘を繰り広げるわ^^;
とにかく美しいおみ足の活躍が凄いんだから~(≧∀≦)

原題は『ROMEO IS BLEEDING』
ロミオというのは劇中でもオールドマンがこう呼ばれるシーンが出てくるけど
色男という意味合いがあるらしい
ま、そのロミオが血まみれになるわけですけどね
 
で、邦題の蜘蛛女
これって蜘蛛がエストの引き締まったナイスボディの女性を連想させるのと
black widowという毒蜘蛛と同意に、魅力的な悪女の代名詞として使われるんですね。
アイアンマン2』のスカヨハがブラック・ウィドウでしたよね。
 
さてさて、オリンちゃんの見事な悪女っプリに目が奪われてしまいますが
ジャックの妻への思いというのがまたいいんですよね~。
何度もポロリと涙を流すゲイリー・オールドマンが情けないんだけど
母性本能をくすぐるのです。可愛いおちりも  ね。
 
序盤からバイオレンスなシーンをところどころフラッシュバックさせたり
冒頭で無人のダイナーで何かを待ちわびる人物の謎を仕込んだり
その構成も面白いところ
 
胸キュンのラストシーンも最高でした。これいいわぁ。