しまんちゅシネマ

映画ノート

眺めのいい男その2 ガエル君『マンモス 世界最大のSNSを創った男』


2009年(米)
監督:ルーカス・ムーディソン
出演:ミシェル・ウィリアム/ガエル・ガルシア・ベルナル/Sophie Nyweide/Marife Necesito

眺めのいい男特集 2本目! ガエル・ガルシア・ベルナン『マンモス』
■感想
ラテンのハンサムボーイということで、2本目に持ってきたのはガエル君
というか、この映画が観たかったんですよ。
 
ガエル君が演じるのはマンハッタンに暮らす、ゲームプログラマー、レオ
妻と可愛い娘がいてリッチでハッピーな家族なんだけど
夫婦ともに多忙なため フィリピン人住み込み家政婦グロリアを雇ってる
 
ある日、企業と契約を交わすため、タイに飛ぶことになったレオ
交渉終了後の契約書のサインだけが彼の仕事。
時間をもてあましたレオは
退屈しのぎに訪れたリゾート地で、魅力的なバー・ガール、クッキーと出会う・・・
 
タイトルのマンモスっていうのは、レオがサイン用に会社からプレゼントされた
マンモスの牙でできた30万円のペンということで出てくるのだけど
フィリピンの公用語 タガログ語という意味でもあるみたい。
 
映画はマンハッタン、フィリピン、タイの3箇所を拠点に
登場人物の家族の日常が描かれます
オムニバス風でもあり『バベル』に雰囲気が似てるかも。

レオの妻エレンにミシェル・ウィリアムズ
ERの外科医という職業柄、不規則な生活を強いられ、
娘の面倒はほぼ家政婦に任せながら
一方で職場では重症の子供に母親のような思い入れをみせるエレン
娘の気持ちが自分から離れていることに傷つきながらも、
仕事への情熱も大きいために葛藤する女性
ミシェルはやはりうまいですね。彼女はいつかオスカーをとるんだろうな。
 
映画に登場する母親はみな
ある事件を経て、問題の大きさに気づくことになります。

ガエルくんを中心にみると「なんじゃこれ?」なところもあるのだけど
母親に焦点を絞るとテーマも見えやすい
フィリピンやタイのお国事情も垣間見え、社会的な問題も提示してるのが興味深い作品でした
 
監督は『ショー・ミー・ラヴ』『エヴァとステファンのすてきな家族』のルーカス・ムーディソン
 
ガエル君は家族を大事に思いながらも、旅先での誘惑に迷いを見せる夫。
なかなか良かったです。
でも5頭身なのと、山伏ヘアーなのが気になった(笑)
彼の未来に髪はあるのかシリーズか?(爆)