しまんちゅシネマ

映画ノート

13/ザメッティ


2005年(フランス/グルジア
監督:ゲラ・バブルアニ
出演:ギオルギ・バブルアニ/パスカル・ボンガール/オーレリアン・ルコワン/フィリップ・パッソン/オルガ・ルグラン/フレッド・ユリス
ヴェネチア特集3本目 『13/ザメッティ』
■感想
今日は2005年のヴェネチア映画祭で 新鋭ゲラ・バブルアニが新人監督賞を受賞した
グルジア発スリラー『13/ザメッティ』を。
 
主人公のセバスチャンはグルジアからの移民青年
ある日仕事先の主人が急死
生前、主人が「あるゲーム」に参加するための封筒を待っていることを耳にしていた主人公は
偶然手にしたその封筒を持ち去り
主人に代わってゲームに参加すべく、パリ行き列車に乗り込みます。
 
そのゲームというのがこれ↓

フォークダンスじゃないよ!
13人のプレイヤーによって行われるロシアンルーレット!!
生き残るものを予想し、大金を賭けるというもの。
タイトルのザメッティというのはグルジア語で13を意味するんだそうです。

ラウンドを重ねるごとに込められる弾の数は増え、死の確率は高まる
何も知らずにゲームに参加することになる主人公の恐怖を 私たちも一緒に体験することになります
 
うまい話には裏がある っちゅうもんですが
主人公のセバスチャンが仕事で手にした金を母親にそのまま差出し
家族の喜ぶ顔を見るのが楽しみというような まじめな青年なだけに
一瞬の気の迷いによって とんでもない事態に巻き込まれていく その不条理が痛いですなぁ。
 
人の生死をゲームにしてしまうという非道徳さを
モノクロ映像でクールかつスリリングに描き挙げた本作
なかなか見ごたえがありました。
 
この映画、監督自身によるハリウッドリメイクが予定されてるとのこと
主人公には『コントロール』のサム・ライリー、共演にミッキー・ローク
ジェイソン・ステイサムなどの名前が挙がってますね。
 
オリジナル版は知らない人ばっかりで、顔を覚えにくく、
ちょっと混乱するところもあったので、このリメイクは楽しみかも。

で、ジェイソンくんは最後まで戦う6番だろ!?なんて、
薄毛で予想しちゃったりして(笑)