しまんちゅシネマ

映画ノート

フォロー・ミー


1971年(イギリス)
監督:キャロル・リード
出演:ミア・ファロー/トポル/マイケル・ジェイストン/マーガレット・ローリングス/アネット・クロスビー/ダドリー・フォスター
【ストーリー】
会計士のチャールズは、妻のベリンダの行動に疑問を抱いていた。彼は私立探偵のクリストフォローに、妻の行動を探るように依頼する。
■感想
特集も中盤ということで、ここから1週間ほどは中休み
特集と離れて新作、その他、観たいと思っていた作品を取り上げます。
 
まずは、念願かなって観る事ができた『フォロー・ミー』を
『第三の男』の名匠キャロル・リードの遺作である本作は
夫婦の揺らぐ愛を優しくみつめるロマンスでした。

マイケル・ジェイストン演じる会計士チャールズは、悩んでいた
最近どうも妻べリンダ(ミア・ファロー)の様子がおかしい。
隠れて浮気をしているの違いないと踏んだチャールズは私立探偵を雇い
妻の素行調査を依頼するのだが・・・

イギリスのお坊ちゃま育ちのチャールズと、自由を謳歌する根無し草なベリンダ
ベリンダはチャールズの世界観に自分を当てはめることに疑問を感じ
そんな妻のストレスをチャールズは理解できない
もうそこに愛はないのか と思い始めた頃
夫の雇った私立探偵(トポル)の存在が二人の関係の修復に
一役買うことになるんですね。
 
強制されるのも、形にはめられるのもいや。
でも心を繋ぎとめてあげなければ、風船のようにフワフワと飛んでいきそう。
ミア・ファローはそんなキュートなヒロインにぴったりでした
 
トポル演じる謎の中東人風の探偵クリストフォロー(命名がまた絶妙w)が
胡散臭そうなんだけど、実際には何でもこなす超怪しい人物で、面白い
イギリス映画にこんなのが出てくる意外性も楽しいよね
 
孤独に歩けば、物寂しいロンドンの街並みも、気分が変わればまた新鮮に見えてくる
出会いのときめきや、同じ空気を吸い同じ時を共有することの幸せを感じられたりと
意外な恋のエッセンスが詰まってるのも、この映画の魅力ですね
 
さてさて、夫婦の運命は
 
最後は可笑しいやら、嬉しいやら
とっても幸せな気持ちになりました
 
キャロル・リードはこんな優しく愛おしい映画も撮ってたんですね。
ツボでした!