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映画ノート

眺めのいい男 クルーニー新作『ラスト・ターゲット』


2010年(米)
監督:アントン・コービン
出演:ジョージ・クルーニー/ヴィオランテ・プラシド/テクラ・ルーテン/パオロ・ボナッチェリ/ヨハン・レイゼン 
【ストーリー】
スウェーデンで仕事を終えた殺し屋ジャック(クルーニー)は、最後の仕事としてイタリアの小さな村へとやってくる。
カメラマンとして生活しながら村の神父ベネデットや美しい女性カルラと交流するジャックだったが、やがて彼の命が狙う殺し屋が村に現れ……。(映画.comより)
眺めのいい男 5本目 ジョージ・クルーニー
■感想
先週、初登場一位を獲得したクルーニーの新作は
マーティン・ブース『影なき紳士』を原作とするサスペンス。
監督は『コントロールアントン・コービンです。
 

ルーニーが演じるのはジャック、あるいはエドワード
工具などから特殊な武器を作るクラフトマン的殺し屋らしいということが
なんとなーくみえてきます
いつ命を狙われるかもしれない、緊張に心の休まる間もない日常
そんなジャックも、おせっかいだけど、彼の心を見通したような神父との出会いや
美しい娼婦のカルラとの出会いから、仕事から足を洗いたいという思いを強くしていきますが
果たしてその願いは叶うのか・・
 
 
この映画、オープニングの5分で
いきなりショッキングなシーンに驚かされました
 
ところが舞台がスウェーデンから、イタリアの片田舎に移るや
かなり淡々と、淡々と(2回言ったw)スローに進行するんですよね。
とにかく説明がないもので
一体彼は何者でどういう方向に向かおうとしてるのか
半分くらい終わっても、まだ「??」状態な観客が多いかも~
少なくとも私の友人は、隣ですっかり退屈してました^^;
 
とりあえず私は、彼が殺し屋であることなどの情報を得てから観たので
プロフェッショナルでストイックなクルーニーの一挙手一投足にも惚れたし
誰に対しても疑心暗鬼になってしまう様子も伝わった。
プロであるが故の孤独と葛藤も描かれ、無駄のない構成だとは思ったんだけど
これ何の情報ももたずに見たらどうなのかなぁ。
批評家はよしとして、ユーザーの評価が低いのは
こういうわけかぁと思ったりしました。
 


良かったのは、ルーニーの女好きなところ(笑)
スウェーデンで、恋人と散歩中に一瞬見せる幸せな表情
まぁ、その後とんでもないことになりますが^^;
その失敗から学び、イタリアではきっちり娼婦館通い
誰も信じない、誰も愛さない つもり
ところが美しい娼婦カルラ(ヴィオランテ・プラシド)を愛してしまうんですね~w
ベッドシーンもドキドキですよ
アサシン仲間のニットワンピが日に透けて見えるボディラインに目が釘付けだったりね
ストイックなのにスケベなところが可愛い

ノワールな仕上がりに痺れたけど、最後もう少し余韻を感じる時間が欲しかった気もします。

日本公開はいつでしょう。