眺めのいい男 アラン・ドロン『サムライ』
1967年(フランス)
監督:ジャン=ピエール・メルヴィル
出演:アラン・ドロン/ナタリー・ドロン/フランソワ・ペリエ/カティ・ロジェ/カトリーヌ・ジュールダン/ミシェル・ボワロン/マルセル・ボズフィ
【ストーリー】
寒々としたアパートで、たった一羽の小鳥とともに暮らす孤独な殺し屋。が、あるピアノ弾きの女と関わった事から警察にマークされる。(allcinemaより)
ドロンが演じるのは殺し屋ジェフ
仕事の依頼を受けバーの経営者を射殺するが、
仕事の依頼を受けバーの経営者を射殺するが、
部屋を出たときに黒人ピアノ弾きのバレリー(カティ・ロジェ)にしっかりと顔を見られてしまう。
まもなく目撃証言からトレンチコートにソフト帽、長身の男たちが容疑者として集められ
警察で目撃者への面通しが行われる。
バーで働く数名が、ジェフを犯人と断言する中、バレリーは・・・
警察で目撃者への面通しが行われる。
バーで働く数名が、ジェフを犯人と断言する中、バレリーは・・・
allcinemaなどの日本のサイトにまだ映画情報がないときに、いつもお世話になる米映画サイトで
ロジャー・エバートさんが、 『The American』のクルーニーは『サムライ』のアラン・ドロンだと
その共通点を指摘していたのが気になって観てみました。
ロジャー・エバートさんが、 『The American』のクルーニーは『サムライ』のアラン・ドロンだと
その共通点を指摘していたのが気になって観てみました。
なるほど内容的には全然違うのだけど
孤高の殺し屋が最後に求めるもの・・・というところが共通してる。
孤高の殺し屋が最後に求めるもの・・・というところが共通してる。
殺し屋として、大金を得ているであろうに、ジェフの暮らすアパートは閑散としていて
そこには温かさを感じるものはない。
唯一飼われている籠の中の小鳥が彼の心の友なのだろうと思わせる描写がいいね。
そこには温かさを感じるものはない。
唯一飼われている籠の中の小鳥が彼の心の友なのだろうと思わせる描写がいいね。
お金の使い道もないのに、殺しで金を得るジェフは
仕事に取り付かれた哀れな男だったのか
仕事に取り付かれた哀れな男だったのか
目撃証言でジェフを否定したバレリーに惹かれたのは
バレリーの瞳が真っ直ぐだったからか、その笑みにかすかに陰に自分と同じものを感じたからか。。
バレリーの瞳が真っ直ぐだったからか、その笑みにかすかに陰に自分と同じものを感じたからか。。
今頃言ってお恥ずかしいですが、共演のナタリー・ドロンは
このとき実際にドロンの妻だったんですね。
あ、ほんと、今頃ですみません^^;
このとき実際にドロンの妻だったんですね。
あ、ほんと、今頃ですみません^^;
面通しで確定できず釈放されるものの、警察は諦めない
突っ込みどころはあるけど、この警察の追跡振りも見ごたえたっぷり
突っ込みどころはあるけど、この警察の追跡振りも見ごたえたっぷり
ラストシーン、あぁそうだったのかと・・
途中まではアラン・ドロンの目の力の弱さに違和感があったんだけど
最後になってちょっと理解できた
最後になってちょっと理解できた
命なんか最初から惜しいと思っちゃいない 孤独な殺し屋の生き様
うん これは面白かったです。