しまんちゅシネマ

映画ノート

セックス・クラブ


 
2008年(米)
監督:クラーク・グレッグ
出演:サム・ロックウェルアンジェリカ・ヒューストンケリー・マクドナルド/ブラッド・ウィリアム・ヘンケ/ジョナ・ボボ
【ストーリー】
医学部中退のセックス依存症の男、ヴィクター。集団カウンセリングもあまり効果が見られない。そんな彼は植民地時代のテーマパークで働いているものの、それだけでは痴呆症の母の高額な入院費には足りず、レストランで物をのどに詰まらせては、助けてくれたお金持ちからお金を恵んでもらうちょっとした詐欺行為を繰り返していた。そんな中、ヴィクターは母の病院で医者のペイジと出会い恋に落ちる。その一方で、母が決して語ろうとしない父のことを懸命に探ろうとするヴィクターだったが…。

■感想
ハリウッド映画祭 助演男優賞 おめでとう サム・ロックウェル
今日はサムちんのおめでとうレビューです。
受賞作品の『コンビクション(原題)』は無実の罪で逮捕され死刑を宣告された弟のために弁護士になり、
すべてを投げ打って、彼の無実を証明したという話
ヒラリー・スワンクが実在の人物を演じ、主演女優賞の呼び声も高い
またしてもアネット・ベニングの前に立ちはだかるのかヾ(≧へ≦)〃
サムちんは死刑を宣告された弟役 似合いそう
ここのところ話題作に多く出演し、大活躍
ついに彼の時代が来たか!って気がしますよね。
 
 
 
さて、今日ご紹介するのは、いつのまにかDVDスルーになってた2008年の作品
邦題はえらいことになってますね。変なトラバが付きそうで怖いんですけどヾ(≧へ≦)〃
内容的には全く合ってないと思うのだけど
原作が『ファイト・クラブ』のチャック・パラニュークの小説ってことでこうなってるの?^^;

サムちんが演じるのはセックス依存症の男ヴィクター
認知症の母(ヒューストン)を見舞い、食事を与えるのが日課だが
母の症状は日増しに悪化し、もはやヴィクターを認識することもできない。
その母が、「ヴィクターに伝えなければならないことがある」ともらしたことから
父を知らないヴィクターは、出生の秘密を知ろうと奮闘するのですが・・・
 
これは主人公がアイデンティティを模索するお話ですね。
フラッシュバックで、母と二人の逃亡生活のような少年時代の断片が描かれます
ヴィクターには母しか繋がるものがない
その母が自分を忘れさり、そしてこの世を去ろうとしている これは辛いです
やがてヴィクターがセックスに傾倒するのは、実体のない自分に抗うためだと分かるのだけど
なにせ描写がコメディタッチだから、重みを持って考えにくい


しかも、もしかしてキリストの息子?みたいな話になってみたり 
母の治療のためには新生児の臍帯血が必要だからと
担当医がヴィクターにセックスを迫ったりと とにかく話が ぶっ飛ぶぶっ飛ぶ
職場仲間の恋物語(監督自身だしw)や 多すぎるHシーンなど
もっと削ってすっきりさせると、テーマも見えやすくなるんじゃない?という印象でした
 
とはいえ、サムとアンジェリカ・ヒューストンは抜群の演技で、
母と息子のドラマとしては、ちょっといいものがありました。
 
過激なシーンもあるので、お子様と観ちゃだめよ。
 
 
 




 
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