しまんちゅシネマ

映画ノート

『ウォール街』&『ウォール・ストリート』


23年ぶりの続編となる『ウォール・ストリート』観てきました。
監督は前作に引き続きオリバー・ストーン
 
前作の見所はなんたって、若き証券マン バド(チャーリー・シーン)と
投資家ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)の攻防!

一攫千金を夢見るバドが、インサイダー取引に加担してしまい痛い目に遭うけど
最後には反撃に出て、ゴードンを刑務所に送り込むことになるところでジ・エンド。
 
ゴードン・ゲッコーまぁ~小憎たらしい名前ですよね。(同姓同名の方がいたらごめん(・ェ・人))
強欲を絵に描いたようなゴードンはまさにマイケル・ダグラスのはまり役でした
 
前作で一番印象に残っているのは、ゴードンがバドを利用し、大仕事の幕開けを告げるシーン
早朝の海岸から電話をしてきたゴードンが、「美しい朝陽だ」と言うんだけど
引きのシーンに映し出されるのは、まるでたそがれ時のような薄暗がり
バドが向かう先は暗闇だと暗示しているようで、ブルっと身震いしちゃいました。

さて、続編は ゴードンが21年の刑期を終え出所するところから始まります
牢獄生活ですっかり老けたゴードン・・・
予告編にもあるけど、刑務所を出るときにでかい携帯を返されるところが笑える

ウォール街も様変わり。
今回はそういう変化を楽しむ映画だったかもしれません。
 

ゴードンは失った名声を取り戻すことと、疎遠になった娘との関係を修復しようとするものの
娘は強欲な父を毛嫌い。さて、彼らの関係は
 
見所はウォール街で過去の人になってしまったゴードンが
徐々に力を盛り返していくところでしょうか。
でも残念ながら歳をとりすぎたマイケル・ダグラスに昔のギラギラ感はなく
悪の権化ゴードンの再来を期待するとちょっとあてが外れますね。
今回もウォール街のトレードの様子が描かれるものの
テーマは人との繋がり、家族の愛のお話だったりする
ゴードンには世の中に金より大切なことがあることなど学んで欲しくなかったですけど(笑)
 
パーティ会場でチャーリー・シーンとばったり顔を合わせるシーンはワクワクでした

父を嫌い、長年交流のない娘に『17歳の肖像』のキャリー・マリガン
その恋人にシャイア・ラブーフ
監督も前作同様、投資家としてちらりと出てました。ヒッチコックかい!

日本公開は1/28~