しまんちゅシネマ

映画ノート

ジョンとメリー


 
1969年(米)
監督:ピーター・イエーツ
出演:ダスティン・ホフマンミア・ファロー/マイケル・トーラン/サリー・グリフィン/タイン・デイリー
■感想
大塚博堂さんの曲に『ダスティン・ホフマンになれなかったよ』というのがありました
地元の出身だったこともあり、よくラジオでもかかってたのだけど
♪テレビの映画劇場で『ジョンとメリー』を観た~よ~♪という歌いだしの
ジョンとメリーって誰?どんな映画だろうと漠然と思ってたのを覚えています

先日、kaz.さんのところで紹介されて
ようやくダスティン・ホフマンミア・ファロー主演のこの映画の存在を知りました(遅っ)
そして、ついに観ました!
ということで、めでたく5周年スペシャル入りの一本です。
 
酒場で偶然知り合りあった翌朝、二人は同じベッドで目覚めるのね
ミアの方が先に起き出し、ダスティンの寝顔を覗き込む・・
布団に手を入れてゴソゴソ。パンツを探して出して穿く これが何気にリアルw

 
映画は二人が出会い、男のアパートで過ごす時間を
二人の会話と、互いの過去の回想シーンで綴ります
 
Hはしちゃったものの、互いのことは何一つ知らない二人
まずは、相手を知ろうとするのね
それぞれに、そこそこの経験があるもんだから、その観察眼は鋭く
心の声が重なり合う牽制合戦が楽しいの
 
気にはなるけど、勝手なイメージでみてしまったり
傷つくのが怖いから 向き合うことに臆病になって先手を打つ・・
それでもこの時間が長く続けばいいなぁと感じ始める二人の様子は
出会いを経験した誰の心にも思い当たる節があるはず
 
不思議ちゃん系のミアの妄想シーンが、また可愛いんだ
「テニスをする男」に対するイメージなんて爆笑です
 
ダスティンは『卒業』の翌年で、まだ男前路線よね
ちょっぴりオタクで、お料理ができて、お部屋も綺麗に片付いてて・・
私が敬遠してしまうタイプだけど(笑)
その人物像には60年代という時代背景なんかも関係していて、なかなか深いぞ
 
恋の始まり」を描いた、それだけの映画だけど
あるある、と共感できる部分も多く 最後にはほっこり気分で観終えました。

愛おしいと思える作品でしたよ。