しまんちゅシネマ

映画ノート

HACHI 約束の犬


 
2008年(米)
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:リチャード・ギアジョーン・アレンサラ・ローマーケイリー=ヒロユキ・タガワ/ジェイソン・アレクサンダー
■感想
これね~、こちらでは何かの映画祭で上映になっただけで、劇場公開ってなかったみたい。
でもレンタルは驚くほどの人気で、結局6ヶ月待たされました。こんなこと初めて。
何度レッドボックスに走ろうと思ったことか(汗)
ということで、これは長く長く待ちましたキングの5周年スペシャル入りです。
 
ご主人様を待ち続けた「忠犬ハチ公」の話は、映画を観てない私でも知っています。
ラッセ監督でギア様主演でリメイクということで、とても楽しみに観ました。
 
ひょんなことから日本からアメリカにやってきた柴犬の赤ちゃん・・・
え?秋田犬? ま、いいや。
芝ちゃんのほうがかわいいもんね(笑)
 


運命の出会いとも言うべく、教授ギアさまに駅で拾われ、お家においてもらえることに。
HACHIと名づけられたその犬は
アッと言う間に大きくなり、秋田犬に成長するんですね(笑)
もうちょっとチビちゃんのHACHIを見たかったけど
 
いつからか、お仕事に出かけるギアさまを駅に送っては、帰宅時間に合わせ
駅でご主人を待つのが日課となった
とにかくご主人様が好きで好きでたまらない。
ギア様もHACHIが可愛くてしょうがない・・
だから、ある日を境に二度と戻らなくなったギア様をひたすら待つHACHIの姿が愛しくて
どうしてもギアパパに会いたいと願うその思いには涙するしかありません。
 
これね、現在のアメリカに置き換えるのは、ちょっと無理があった気がしますね~。
娘にしても妻にしても、HACHIをあの状態で放置するなんて
そりゃ、無責任というものでしょ。
野良犬HACHIが駅をうろつけば、アニマルシェルター行きは免れないと思うんだよね。
 
我が家に時々やってきてはまったりして帰っていくオレンジ色の猫ちゃんがいるんだけど
その猫が庭にいるのを見た小学生に「アニマルシェルターに電話しろ」といわれたことがあります。
迷子の猫が事故に遭ったりするのが心配だったみたい
野良犬や野良猫なんて、そうそういません。
そういう社会で、いくら元飼い主を知ってるとはいえ、HACHIをあの状態で何年もって。。
 
せめて娘ちゃん一家HACHIの面倒を見続ける設定にしてくれたら
もっと素直に観れた気がするんだけどなぁ。
こうするしかなかったという説得力もなく、
周囲との交流も暖かく描かれていたとは言えないのは残念なところでした。
 

とはいえ、どんだけご主人のことが好きだったんだろうと思えるHACHIには
その姿を思い出しただけで目頭が熱くなります。
愛犬との思い出がある人には、たまらなく心に響く作品となるでしょう。
深く考えずに奇跡の犬HACHIを慈しむ映画だとは思いますね。はい
 
オリジナルを観なくっちゃ。