しまんちゅシネマ

映画ノート

アラクノフォビア

 
 

1990年(米)
監督:フランク・マーシャル
出演:ジェフ・ダニエルズ/ハーレイ・ジェーン・コザック/ジュリアン・サンズジョン・グッドマン/スチュアート・パンキン
 
ハロウィン・ホラー祭り 8本目
■感想


タイトルのラクノフォビア(arachnophobia)というのは蜘蛛恐怖症の意
ジュリアン・サンズを隊長とする化学捜査隊が、南米のジャングルで研究作業中、
アメリカから合流した隊員が猛毒をもつ蜘蛛に刺され即死した。
遺体はカリフォルニアの家族の元に送り届けられるが
なんとその棺に、毒蜘蛛も同行しちゃったからさぁ大変!
 
怖い映画50本の50位にランクインの作品
ジャングルから運ばれてしまった毒蜘蛛が街を襲うというパニック映画です
 
まず、毒蜘蛛に襲われたことを死んだ本人しか知らず
原因不明の死が続発

町に越してきた医師ロス(ジェフ・ダニエル)の診断する患者が続けて死んでしまったことから
死の医者とまで呼ばれてしまう始末
しかもロスは大の蜘蛛嫌いなのだけど、その家の納屋で、蜘蛛はひそかに増殖を続けるんですね。
 
フランク・マーシャルのデビュー作。
他に『生きてこそ』など数本の監督作品があるものの、もともと製作側の人間で
製作総指揮を務めたものに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ『インディ・ジョーンズ』シリーズ
グレムリン』『ニューヨーク東8番街の奇跡』などなど。
主にスピルバーグと組んで、SFXを駆使したヒット作を世に出した仕掛け人とあって
本作でもSFXを使った蜘蛛が驚くほど良くできてて、本物と見分けがつきません。

途中何度も「うわっ」とか「ヒッ」とか声が出ちゃいますよ。
静かに恐怖が蔓延していくさまは不気味で
それが一気に爆発する後半の展開も怖すぎるものがあるのだけど
あれだけ蜘蛛嫌いだったロスが、蜘蛛と死闘を繰り広げる様が、
ユーモア交えて描かれてるところは、遊び方を知ってる監督ならでは。
 
町の害虫駆除屋を演じるジョン・グッドマンも蜘蛛バスターズとして大活躍
サドッ気に溢れた怪演も見ものです
医師の面子をかけ、そして家族を守るために戦いぬく主人公の頑張りにも拍手
単なるパニック映画にとどまらない面白さがありました。