しまんちゅシネマ

映画ノート

狼男アメリカン


1982年(米)
監督:ジョン・ランディス
出演:デヴィッド・ノートンジェニー・アガターグリフィン・ダン/ジョン・ウッドヴァイン/ブライアン・グローヴァー
 
ハロウィン・ホラー祭り 11本目
■感想
ハロウィン祭り 最終回の今日は、ずっと観たいと思ってた『狼男アメリカン
 

ヨーロッパ旅行のためイギリスにやってきたアメリカ人青年デヴィッドとジャック
暖を求めて立ち寄ったパブには村人が集い、「満月に気をつけろ」と妙な忠告をする
違和感を覚え早々に立ち去るふたり
しかしまもなく荒れ地に迷い込み、遠くから獣の遠吠え
パブに引き返そうとするも、とき既に遅し 何者かが二人を襲った
 
 
旅さきで狼に襲われ、狼男になってしまう青年が主人公の作品ですが
若者の青春物語ともいうべく、どこか青くフワフワとして
しかもほろ苦い哀愁に包まれる作品でした。
 
満月になり、狼男に変身する特撮はかなりのもの
徐々に変化する様子はよく出来ていて驚くほどなんだけど
苦痛に悶える青年の様子は、何気にユーモラス
しかもBGMもなんだかノー天気(笑)

でも、狼男になってしまった彼は、
知らぬ間に人を襲ってしまう自分を恐れ悩みます。
親友との別れ、新しい恋、友情、悩みをホラーコメディの風味で描く
青春物語ともいうべき異色ホラーでしたね。
秘密を抱えた閉鎖的な村の悩みも伝わりました。
 
アメリカからはるばるやってきた主人公が
旅の終わりに迎えることになるラストにもぐっときます。
独特の孤独感、切なさがたまらない。
うん、人気の理由がわかりました。