しまんちゅシネマ

映画ノート

やさしい嘘と贈り物

 

2008年(アメリカ)
監督:ニコラス・ファクラー
出演:マーティン・ランドーエレン・バースティンアダム・スコットエリザベス・バンクス
 
■感想
プレオスカー特集 3本目
今日は先日発表されたインディペンデント・スピリット賞で 第一回脚本賞にノミネートの本作を 
24歳の若き監督ニコラス・ファクラーが脚本も書いてるんですね。
 
この作品、とにかく色んな情報いれずに観たほうがいいよという、皆さんのアドバイスに従って
一切下調べなどしない状態で観ました。
 
うんうん、正解。
マーティン・ランドー演じる孤独な老人のお向かいに
エレン・バーティン演じるおばあちゃんが越してきて 二人は急接近
老いらくの恋とも言える楽しい時間を過ごすのですね。
でも何か秘密があるに違いないと思ってるもんだから 想像が膨らむ膨らむ
勝手にファンタジーなストーリーを妄想しながら見てたら、全然違ってました(笑)
そっか、そうきたか だけど 敢えて触れずに感想のみを

高校のときから短編映画を作り始めたという監督さん
画家でもある若き才能が描き出すちょっぴりファンタジーな世界観が
クリスマスの街角にぴったりで素敵でした
 
そして やっぱりランドーの演じるおじいちゃんが醸しだす
老人の孤独と悲哀がたまらない
毎朝一人でベッドから起き出し 歯磨きをして 髪をとかし
薬を飲んで カレンダーにバッテンをつけて 仕事に行く
80歳を過ぎて スーパーの店員をしてることを不思議に思った方もいるかもだけど
こちらでは たまに見かける光景で
知的障害がありそうな方だとか お年寄りだとかが
レジの袋詰めの仕事をしているんですよね。
普通異常に時間がかかるけど、客も根気強く受け入れます
急いでるときにはそのラインに並ばないほうがいいかもだけど。
 
話がそれました
映画の結末は置いておいて・・・
孤独なお年寄りが ある出会いから 笑顔を取り戻し
毎日が輝き始める様子は とてもほのぼのとして こちらも思わず笑顔になるものがありましたね
あー、肝心なところ書けないのがもどかしいけど
出来れば私の妄想したストーリーで映画にして欲しかった。 なんちって(笑)
 
それでも ほのぼの優しく、ちょっぴり切ないこの世界観はやっぱり好き
おじいちゃんがクリスマスに贈ったスノードームそのものみたいな作品でした。
 
クリスマスの飾り付けしなきゃ!!