しまんちゅシネマ

映画ノート

ラブ&ドラッグ


 
2010年(アメリカ)
監督:エドワード・ズウィック
出演:ジェイク・ギレンホールアン・ハサウェイ/オリバー・プロット/ハンク・アザリアジョシュ・ギャッド
■感想
プレオスカー特集 2本目
今日はジェームズ・フランコ君と一緒にアカデミーの司会に決まったアン・ハサウェイの新作をご紹介
原作はノンフィクション小説「涙と笑いの奮闘記 全米セールスナンバーワンに輝いた“バイアグラ”セールスマン」。
長っ!
主人公の製薬会社セールスマン、ジェイミーにジェイク・ギレンホール
ブロークバック・マウンテン』で夫婦を演じた二人よね~。
ジェイミーは営業に訪れた病院で、外来診療にきていた、アンちゃん演じるマギーと知り合います。
ジェイミーの積極的な誘いで、いつしか恋に落ちる二人。
激しく体を重ね、幸せな時が過ぎるのだけど、パーキンソン病を患う彼女には、
自分の将来の姿が見えている。
さて、二人の恋の行方は・・

この映画ね、ラブコメと思ってみていたら、にわかに雲行きが変わって
難病を持つ女性とのシリアスドラマに向かうんですよ。
でもなんだろな、アンのシリアスさと映画のバランスが取れてないという感じ。
 
あと必要以上にセックスシーンを盛り込みすぎてる気もします。
勿論、今セックスができる体であることに喜びを感じるヒロインという意味があってのことだし、
リアルなベッドシーンで、恋人の関係をリアルに描いているわけだけど
いかんせん過激なこともあり、賛否の分かれるところかも。
 
映画の舞台となるのは、1990年代、バイアグラが世に出始めた頃
そのバイアグラを口八丁手八丁でバリバリ売っていったのが主人公なんですね。
サービス精神満点で薬も体も提供するというお気軽ゴーゴーな主人公が、
初めて誰かのために真剣になるという成長物語でもあります。
 
ジェイクの弟役にジョシュ・ギャッドっていういけてない俳優さんが出てて
コメディ部門を強化してるのかもだけど、どうも彼がよくない。
ジェイクはいい加減に見えるけど、こんな変わり者の弟を大事にする
根はいいやつなんだという意味があるのかなぁ。
監督の演出の意図がわからん。
 
主演の二人は、先日発表されたサテライト賞で
コメディ部門の主演女優賞、主演男優賞に仲良くノミネート
されてます。
特に難病とともに生きる術を模索するアン・ハサウェイの演技がとてもいい。
でも凄い露出だし、アカデミーがこのリスキーな演技をどう評価するかも楽しみです。
 
シンプルなロマンスを期待していたので 
向かう先を見失って困惑しちゃった。だからちょっと評価厳しくなったよ。
しかしアンちゃん、ナイスバディだったわ・・