しまんちゅシネマ

映画ノート

JFK


 
1991年(米)
監督:オリヴァー・ストーン
出演:ケヴィン・コスナーシシー・スペイセクジョー・ペシゲイリー・オールドマントミー・リー・ジョーンズ / ウォルター・マッソージャック・レモンエド・アズナー/ドナルド・サザーランド
 
■感想
今頃観たんかいシリーズです♪
いや~、ダラスに住んでて、JFK暗殺現場にも行き、オズワルドがそこから銃撃したとされるシックスフロアにも行きながら、マジ今頃?ですよね。
それではいかんと、ようやく観ました。
これは事件を担当した検事ジム・ ギャリソンの著作を土台に
63年に起きたJFK暗殺の謎に迫るものです。
これだけの歴史的大事件でありながら、オズワルドの単独犯行として事件を片付けようとする国家に反し、調査を進め、自らの推論を打ちたてたギャリソンは
事件の鍵を握る人物としてクレイ・ショーを割り出し、裁判に持ち込むんですね。
このクレイ・ショー裁判が、この歴史的大事件の唯一の裁判だということも驚きです。

ギャリソンが唱えるのはいわゆる「陰謀説
ベトナム戦争真っ只中の60年に大統領に就任したケネディ
ベトナム戦争からの撤退を考えていた。彼は世界の平和を望んでいたのです。
ところが、戦争は国に軍需景気をもたらすとして、ケネディの存在を快く思わないものがいる。
企業とCIA、ホワイトハウスまでもが一緒になってケネディを暗殺した・・・
とても恐ろしい推論ですが、的を得てるわけで・・

しかしながら、推論は推論。
ギャリソンは裁判に負け、真相は2029年までお預け。
それこそ、暗殺に国家が絡んでいることの証拠ですよね。。
 
ニュース映像などをふんだんに盛り込み、
ドキュメンタリー風ミステリー仕立てで事件を完全に蘇らせたオリバー・ストーンの手腕に敬服。
この映画が全て事実かどうかは分からないけど
軍需のためにケネディを暗殺した時点で、この国は悪魔に魂を売り渡したことになりますね。

シックスフロアは、今ではケネディのミニ博物館となっていて
彼の大統領就任に沸く人々の様子や、暗殺を嘆く人々も映し出されます。
彼が政治をとっていたら、世界は明らかに違っていただろうと思うと残念です。
 
ちなみにこちら、前にケネディ暗殺現場に行ったときに書いた記事
暗殺のその場をバツ印でマークが付けられていて、悲しみを誘います。



ギャリソンを演じるケヴィン・コスナーは南部訛りを駆使して
誠実な熱血漢検事を熱演してましたね。
台詞も長いし大変だったろうな。

こちらがギャリソンご本人


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そしてこちらトミー・リー・ジョーンズが演じたクレイ・ショーご本人


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
オズワルドを演じたゲイリー・オールドマンも良かった。
今更ですが、オールスターキャストで描かれた、見ごたえのある社会派ドラマでした。