しまんちゅシネマ

映画ノート

アメリカの災難

 
 

1996年(米)
監督:デヴィッド・O・ラッセ
出演:ベン・スティラーパトリシア・アークエットジョージ・シーガルメアリー・タイラー・ムーアティア・レオーニ/ ジョシュ・ブローリンリチャード・ジェンキンス
 
■感想
プレオスカー特集 7本目
こちらでは今週末の公開になる『ザ・ファイター』
クリスチャン・ベイル助演男優賞にも期待がかかる作品ですが
監督は『スリー・キングス』や『ハッカビーズ』のデヴィッド・O・ラッセだったんですね。

あ、やべ、どの作品も観てないわ
ってことで、まずはベン・スティーラー主演の本作から。
 
養子として育ったメル(ベン・スティーラー)が妻(パトリシア・アークエット)と生後4ヶ月の息子
それと仲介所の女性職員(ティナ・レオーネ)とともに、産みの親に会いにいくというロードムービーです。

この夫婦、4ヶ月になる子供にまだ名前をつけていない
こっちは「ヘイ、ベイビー」とか「スウィートハート」とか呼んでればいいからあまり困らないのねw
いやいや、でもそういうわけにもいかんだろって思うんだけど
これ!という名前を決められない

それは、自分の本当の両親を知らない主人公の心を反映するもの
つまり、バックボーンを知らないことで、確かな自分を見出せないでいるんですね。
だからこの旅はアイデンティティを模索する主人公の自分探しの旅でもあります。

しかしことはスムーズに運ばない
まぁ、だからこそ映画になるんだけどね。
旅の途中で同行のテイナといい関係になりかけたり
タイトルどうり災難に遭遇したり。
 
それでも最後に、主人公が手にするものに暖かい気持ちになれました。
自分探しをするベンを支える妻を演じるパトリシア・アークエットが健気で可愛い。
途中から旅に同行するジョシュ・ブローリンリチャード・ジェンキンス
なんとゲイ・カップル! 彼らが笑えますw
 
産みの親より育ての親っていうけど
血の繋がりよりももっと大きな愛もあるよねぇ。
最後はほのぼのと感動です。
これいいね。