しまんちゅシネマ

映画ノート

シーズ・ソー・ラブリー


1997年(アメリカ)
監督:ニック・カサヴェテス
出演:ショーン・ペンロビン・ライト・ペンジョン・トラヴォルタハリー・ディーン・スタントン/デビ・メイザー
   ジェームズ・ガンドルフィーニジーナ・ローランズ
■感想
ロマンス大会2本目は、茶人さんにお勧めいただいてた『シーズ・ソー・ラブリー』
アメリカ インディペンデントのジャンルを確立したといわれるジョン・カサヴェテスの遺稿を、
きみに読む物語』の息子ニックが映画化したラブストーリーです。
 
【ストーリー】
無軌道だが、激しく愛し合うエディとモーリーン。ある日、自分の留守中にモーリーンが隣人に暴行されたことを聞いたエディは、怒りで我を忘れ、銃を片手に暴れ回り逮捕。施設に収容されてしまう。そして10年後、新しい家庭を築いている彼女の前に、退院したエディが姿を現すが・・・。
(Allcinemaより)
 
ニック・カサヴェテスにとっては監督2本目となる本作、
これをジョン・カサヴェテスが撮っていたら、きっとまた違ったものになっていたんだろうなぁ。

ニックの手法は大胆です。
若いエディとモリーンの出会いも暮らしぶりも描かない
すっぱなモーリーン(ロビン・ライト・ペン)と、ちょっとイッちゃてるエディ(ショーン・ペン)のエキセントリックな愛
へ?何言ってんの?と思い始めた頃、事件は起こりエディは精神病院行き。
あっという間に10年の歳月が流れ、
モーリーンはジョン・トラヴォルタと3人の娘と郊外の家で暮らしてる。
その間にあったであろう葛藤も描かれないまま
エディが精神病院を退院し、モーリーンを迎えにやってくるという・・。


正直モーリーンの選択には驚くところもある
そんなに愛してるなら大人しくエディを待てばいいのにとか
トラさんが可愛そうというのが、一般的な意見よね。そりゃそうだ。
 
だけど、モーリーンはトラさんとの安定した暮らしを量りにかけたりしない。
ひたすら自分の気持ちに正直に行動するだけ。
エディを愛してるけど、一人でいるのもいや。
モーリーンはそんな娘なんだよね。
 
牢屋越しのエディとモーリーンのキスシーンが好き
あのシーンでモーリーンがどれほどエディを愛しく思ってるかが分かったから
二人を応援してしまう自分がいる。
 
3ヶ月と思ったら10年だった
それだけでかなり笑いどころを盛り込んでくれてるのが楽しかったな。
 
エディを演じたショーン・ペンはカンヌで主演男優賞を獲得
ラスト、見詰め合う二人の間には確かに本物の愛が存在してたよね♪
 
共演にニックの母ジーナ・ローランズ
 
観終わって『トゥルー・ロマンス』を思い出してた。
どうしようもない二人だけど、純粋だからこその輝きを放つ作品でした。
茶人さんお勧めありがとうございました!!
 
ちなみに茶人さんは大阪で居酒屋を営むイケメン店長さんです。
お近くの方はぜひ!
 





 
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