しまんちゅシネマ

映画ノート

フォー・ウェディング


1994年(米)
監督:マイク・ニューウェル
出演:ヒュー・グラントアンディ・マクダウェルクリスティン・スコット・トーマス/サイモン・キャロウ
    ジェームズ・フリート/シャーロット・コールマン/コリン・レッドグレーヴ/ローワン・アトキンス
 
■感想
ロマンス大会6本目
これは今頃観たんかい!な一本でしょかねw
ヒュー様の代表作でもあるよね。うんうん。
 
主人公はヒュー・グラント演じるチャールズ。30代独身。
周囲のみんなが次々に結婚を決め、土曜日ごとに結婚式に出席する日々。
なんか焦るよなぁと思いながらも、結婚を決めるような相手にもめぐり合えない。
そんな彼が友人の結婚式で出会った、アンリカ人女性キャリー(アンディ・マクダウェル)に一目ぼれ
その夜、うまい事ベッドインにこぎつけたものの、翌日キャリーは帰国し
次に再会したときには富豪の婚約者同伴だった・・
 
 
ソフトで人当たりはいいけど優柔不断で
時には意に反し、女性を傷つけ、悪いうわさまで立ってしまうというキャラは
まさにヒュー様のはまり役ですね。
周りがどんどん結婚を決める中、決定打がないままに
こんなところで手を打つしかないのかなぁなんてことは、きっと誰も経験があるでしょ。
だからこそチャールズのへたれ具合をあーあと思いながらも
あるある!と共感しちゃうんだよね。

邦題はフォーウェディングだけど、原題はFOUR WEDDINGS AND A FUNERALで
そのまま4つの結婚式とひとつのお葬式が描かれていて
格式やスタイルがそれぞれに違う英国スタイルの結婚式が見れるのも、この映画の楽しみのひとつ。
新人神父のローワン・アトキンスには笑った。
たどたどしくてハラハラなんだけど、無事に儀式が終わると会場のみんなと一緒に
ホッとして、なんともハッピーな気分になる。そういう演出が好きだったわ。

英国の作品でよく感じることだけど
言葉遊び的な台詞がとても生きている。
本作でも先に結婚したキャリーが、チャールズの緊張をほぐすべく
「誓いの言葉なんて簡単よ。訊かれることに「I do 」と応えればいいんだから」とアドバイスをするのだけど
この、「I do 」がその後、見事に映画をまとめ上げるところにも脚本のうまさを感じました。
聴力障害のあるチャーリーの弟くんの活躍も微笑ましかったよね。
 
お葬式で朗読される詩には涙。
本作の人気はこのシーンがあるからこそでしょね。
ヒロイン、アンディ・マクダウェルのキャラに共感できないのが残念だけど
登場人物のその後を見せるエンドロールに幸福を感じる作品でした。