しまんちゅシネマ

映画ノート

クロエ


スリラー大会6本目!
スウィートヒアアフター』のアトム・エゴヤン最新作。
フランス映画『恍惚』をエゴヤン流に撮りなおした愛と禁断のサスペンスドラマです。
 
クロエ(2009)アメリカ/カナダ/フランス
監督:アトム・エゴヤン
出演:ジュリアン・ムーアリーアム・ニーソンアマンダ・セイフライド/マックス・シエリオット


■感想
産婦人科医として働くキャサリンジュリアン・ムーア)は
ある日、大学教授である夫(リーアム・ニーソン)の携帯に保存された画像から、若い娘との浮気を直感。
偶然知り合った魅惑的な娼婦クロエ(アマンダ・セイフライド)を雇い、夫の誘惑をもちかけるが・・・

ジュリアン・ムーアがいいですなぁ。
夫は大学教授、一人息子にも恵まれ、トロント郊外に瀟洒な邸宅を構え
一見幸せを絵に描いたような暮らし・・のはず
だけど、なんだろ。
息子に恋人ができ、夫との間にも微妙な距離を感じる日々
自分の美貌にも衰えを感じざるをえない年齢に差し掛かり
それまで、完全にコントロールしてきたものへの揺らぎを感じるんですよね。
 

夫の浮気が浮上し、キャサリンのとった行為は
娼婦クロエに、夫の誘惑を依頼し、情事の様子を逐一報告させること
不安と裏腹に、夫の全てを把握していたいという女の愚かさ。

でもクロエの魔性の魅力は夫誘惑だけにとどまらず・・・。
 
いや~面白い。

クロエと夫との情事の様子を妄想し、
一人恍惚の表情を見せるジュリアン・ムーアが見もの。
話題のアマンダとのビアンなベッドシーンも綺麗です。
 
思ったようなスリラーではなかったけど
登場人物の心理を浮き彫りにさせる展開に舌を巻きました
 
クロエを演じるアマンダはオーディションで選ばれたらしいですがはまり役。
アマンダの出演作を見たことのないエゴヤンに一目で
「クロエ役は君のものだ」と言わしめたとか。

 
日本公開は5月!
 





 
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