しまんちゅシネマ

映画ノート

フィリップ、きみを愛してる


 
愛ゆえに詐欺と脱獄を繰り返す
天才詐欺師スティーヴン・ラッセルを描くドキュメンタリー小説の映画化。
ジム・キャリーユアン・マクレガーがゲイのカップルを演じてるときいて楽しみにしてました。
なんでDVDになるのもこんなに遅いんだ、と思ったら、
これリュック・ベッソン製作総指揮のフランス映画だったのね~。
 
フィリップ、きみを愛してる(2010)フランス
監督:グレン・フィカーラ
出演:ジム・キャリーユアン・マクレガーレスリー・マンロドリゴ・サントロ

■感想
原題は『I LOVE YOU PHILLIP MORRIS』
フィリップ・モリスっていうのがユアン・マクレガー演じるフィリップで、
フィリップへの愛をささやくのがジム・キャリー演じるスティーヴン・ラッセル。
 
二人は刑務所で知り合って、愛し合うようになるんですが
ティーヴンは色んな手を使って脱獄し
娑婆では詐欺で大金を稼ぐようになります。
全てはフィリップのため。
でも、フィリップは嘘で固めた幸せなんか欲しくなかったんだよねぇ。
 
なんとも突飛なお話で、これを普通の家庭に当てはめるのは無理があるかもだけど
家族の幸せのために働き、結果家に居場所をなくす日本のオヤジに
通じるものがあるかもと思ったりしたなぁ。
 
もっと上手な愛し方があるだろうに
こんな風にしか生きられないのは、スティーヴンの生い立ちも影響してるのかなと
思うとちょっと切ない。
 


とにかく、ユアンが可憐で、なんだか癒される。
ジムとのラブラブぶりも微笑ましく、
あの二人が~!という意外性も売りでしょうね。
 
あとはスティーブンの詐欺のあれこれ、
実際こんな詐欺を思い付き、仕事も成功させちゃうなんて、
ティーヴンさんは本当の天才なんでしょうね。
これが実話というのだから、とにかく驚きです。
 
同性とは言っても、二人のピュアな愛に
しまいには感動させられ、温かい気持ちになる作品でした。
うん、これよかったな。