しまんちゅシネマ

映画ノート

カンヌ 愛と欲望の都


 
カンヌ映画祭が始まりましたね。
ということで、カンヌ関係を数本いっときます。
まずは映画祭に沸くカンヌを舞台に繰り広げられる、映画関係者の愛と欲望を描くドラマ。
主演に『男と女』のアヌーク・エーメ。日本未公開作品です。

 
カンヌ 愛と欲望の都<未>(2002)
監督:ヘンリー・ジャグロム
出演:アヌーク・エーメ/グレタ・スカッキ/マクシミリアン・シェル/ロン・シルヴァー/ザック・ノーマン/ピーター・ボグダノヴィッチ
■感想
1999年映画祭会場のカンヌ
女優アリス(グレタ・スカッキ)は、ここで、自身の初監督となるインディーズ映画の主演女優、および出資者を探そうとしていた。
アリスに声をかけてきたのは、自称プロデューサーのカズ(ザック・ノーマン)。
彼は主演に往年のフランス女優ミリー(アヌーク・エーメ)を起用するなら、資金を提供すると申し出る。
一方ミリーは、やり手のプロデューサーリック(ロン・シルヴァー)から、トムハンクス主演ハリウッド映画の端役をオファーされ・・
 














 

 
世界の映画人が集まるカンヌでは
さまざまな売り込み合戦が繰り広げられるのでしょうね。
大女優獲得に向け、裏工作をしかけるプロデューサーたちの様子が
シニカルかつコミカルに描かれ、これがなかなか面白い。

 
アヌーク・エーメ演じるミリーも、脚本が気に入った無名監督のインディーズ映画に出るべきか、
ちょい役でも大作に出るべきか悩み、元夫である大物監督ビクター(マクシミリアン・シェル)に相談するわけですが、ビクターにも思惑があったりと、映画に関わるさまざまな人の野望が交錯するんですね。
 

トム・ハンクス映画の監督に予定されてる監督マイロにピーター・ボグダノヴィッチ
俳優さんでもあったんだ。
誰もが、トム・ハンクスという名前に色めき立つのが受けるw
そういう世界なんでしょうね。 あ、1999年の時点でね。
 
ドキュメンタリータッチとも言える雰囲気で、映画界の裏側を描いていて面白いですよ。
生まれる恋もあれば、失うものもある。
それぞれの人間模様を群像劇的に描いた作品でもありました。
 
 

アヌーク・エーメはマクシミリアン・シェルとともに、
若かりし頃への郷愁や、映画への思いをしっとりと表現してくれました。
アヌークはこのとき70歳かな。まだまだ綺麗です。
 
カンヌ会場でのカメオ出演の俳優を探すのも楽しい。
 
日本ではDVDになっていないらしく、ビデオも高額みたい。
テレビでやってくれるといいねぇ。