しまんちゅシネマ

映画ノート

ドッペルゲンガー


cinema de しりとり 30回目 【ど】

今日は『スリング・ブレイド』から繋がって、「ど」で始まる映画
ドッペルゲンガー現象を体験する主人公をコミカルなタッチで描いたホラー『ドッペルゲンガー
監督はしりとり2度目の登場、『ドレミファ娘の血は騒ぐ』の黒沢清です。
 
ドッペルゲンガー (2002) 日本
監督:黒沢清
出演:役所広司永作博美ユースケ・サンタマリア柄本明/ダンカン/戸田昌宏
【ストーリー】
早崎道夫は、医療機器メーカーのエリート研究員。
過去に大ヒット作を生み出した早崎だったが、その後大きなヒットはなく、
新しい開発への周囲の期待は大きなストレスになっていた。
そんなある日、早坂の前に彼と瓜二つの分身が現れ、早坂に「協力」を約束し・・・。・
 
■感想
ドッペルゲンガーという現象をご存知の方は多いと思いますが
wikiの説明を引用させていただくと
ドイツ語のdoppel(ドッペル)とは、二重、分身という意味で
自分の姿を第三者が違うところで見る、または自分で違う自分を見る現象のことである。
とされています。
 
自ら自分の「分身」を見た者は、数日以内に死ぬという都市伝説もあり、
映画の中でもドッペルゲンガー現象が描かれるケースもありますね。
最近では『ブラックスワン』もそうでした。

さて、本作では、主人公、早崎(役所広司)がこの現象を体験するわけですが
現れた分身が、えらくエキセントリックな奴でして、

ほんとは、こんなことしたいんやろ?
こんなん好っきやろ?

ってな具合に、早崎の思いを実行していくわけですな(笑)
最初は戸惑いを見せる早崎も、新製品を完成させるために、分身を利用。
しかし完成に近づくと、もはや分身は邪魔なだけな存在になっていき・・
って話だけど、結局は二重人格性を描いた作品なのかな。
 
冒頭こそ、ぞぞっとする雰囲気はあるものの
次第にドドッペルゲンガーのホラー性は薄れ
私利私欲の絡み合いの、サバイバルゲームの様相を呈してくるのね。
こうなったらもうコメディです。

 
早崎の研究は、多くの人に希望を与えるものだったし
夢を実現するのは素晴らしいこと
だけど、人は時として、その方法を間違ってしまいがち
この映画を観て
ハタ と自分自身を見つめなおすのもいいかもです。
 
二つの異なる人格を演じ分けた役所広司さんは、やっぱりお上手ですね。
 
 
 
次は【が】で始まる作品ということになりますが、
ここで「がー」など、語尾が延びる場合の特別ルールを適応するとして

次は「」から始まる映画だよん (-^〇^-) カカカカカ・・  

 
 
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