神々と男たち
cinema de しりとり 31回目 【か】
今日は『ドッペルゲンガー』から繋がって、特別ルール適用の「か」で始まる映画です。
神々と男たち (2010) フランス
監督:グザヴィエ・ボーヴォワ
出演:ランベール・ウィルソン/マイケル・ロンズデール/オリヴィエ・ラブルダン/フィリップ・ロダンバッシュ
ジャック・エルラン/ロイック・ピション/グザヴィエ・マリー/ジャン=マリー・フラン/オリヴィエ・ペリエ
【ストーリー】
1990年代。アルジェリアの山あいの小さな村にある修道院では8人のカトリックの修道士たちが、戒律に基づきつましく暮らしている。周囲のイスラム住人とも友好関係を築く彼らであったが、
アルジェリア内戦が激しさを増し、修道院の近くでもクロアチア人が殺害される。
修道院にもフランスへの帰国命令が出され、修道士たちは土地を去るかどうかの決断を迫られる。。
1990年代。アルジェリアの山あいの小さな村にある修道院では8人のカトリックの修道士たちが、戒律に基づきつましく暮らしている。周囲のイスラム住人とも友好関係を築く彼らであったが、
アルジェリア内戦が激しさを増し、修道院の近くでもクロアチア人が殺害される。
修道院にもフランスへの帰国命令が出され、修道士たちは土地を去るかどうかの決断を迫られる。。
■感想
修道院で、美しい賛美歌を歌いながら祈りを捧げる修道士たち。
しかし、院を一歩出れば、そこはイスラム教徒の村。
この土地で、修道士たちは、貧しい村人たちと労働をともにしたり
診療所として医療を提供したりしています。
貧しきを助ける奉仕活動もまた、修道士としての大切な仕事なのですね。
彼らが村人たちに受け入れられているのは
イスラム教の儀式に招かれ、参加する様子からも伺えました。
イスラム教の儀式に招かれ、参加する様子からも伺えました。
さて、映画は、そうした修道士と村人の、宗教を超えての交流を描きながら
彼らに、内戦による危機が迫ってくる様子をスリリングに映し出します。
彼らに、内戦による危機が迫ってくる様子をスリリングに映し出します。
こんな状態で、どうして修道士たちは、その場を去ることを拒んだのか。
映画が描こうとしたのは、そこでしょう。
映画が描こうとしたのは、そこでしょう。
これは実際にあった事件ということもあり
ややネタばれの形になりますので、この先を読まれる方はご注意ください。
ややネタばれの形になりますので、この先を読まれる方はご注意ください。
神の教えに従い、答えを模索していく修道士たち
彼らが修道士であることの意味を見出していく姿には「感動した!」
決意を新たにした晩餐の席で流れる「白鳥の湖」がまた、たまらん。
修道士たちの清清しさと、誇りに満ちた表情は神々しいほどです。
でも、その中で、リーダーであるクリスチャンの表情は、他のメンバーたちと少し違うんですね。
修道士たちの清清しさと、誇りに満ちた表情は神々しいほどです。
でも、その中で、リーダーであるクリスチャンの表情は、他のメンバーたちと少し違うんですね。
自分の決断が本当に正しかったのか、
自分の頑固さが他のメンバーに危険をもたらすことになったのではないか。
その気持ちが皆に伝染していく、台詞はないのにそれぞれの思いが痛いほどに伝わり
ここは涙なしにはいられませんでした。
自分の頑固さが他のメンバーに危険をもたらすことになったのではないか。
その気持ちが皆に伝染していく、台詞はないのにそれぞれの思いが痛いほどに伝わり
ここは涙なしにはいられませんでした。
この映画、音楽映画と言ってもいいほど
合間合間に修道士たちの歌う荘厳な賛美歌が流れるのだけど
その歌声の美しいことと言ったら!
合間合間に修道士たちの歌う荘厳な賛美歌が流れるのだけど
その歌声の美しいことと言ったら!
特に、長として賛美歌をリードするクリスチャン(ランベール・ウィルソン)の美声には痺れます。
彼は歌手としてCDを出したりもしてるとのこと。納得~。
彼は歌手としてCDを出したりもしてるとのこと。納得~。