しまんちゅシネマ

映画ノート

アジャストメント


 
今日はフィリップ・K・ディックの原作をマット・デイモン主演で映画化した
SFサスペンス・アクション『アジャストメント』。DVDで観ました。
 
アジャストメント (2011) アメリ
監督:ジョージ・ノルフィ
出演:マット・デイモンエミリー・ブラントアンソニー・マッキージョン・スラッテリーマイケル・ケリーテレンス・スタンプ
【ストーリー】
将来を嘱望されていた若手政治家デヴィッドはある日、美しい女性、エリースと出会い心惹かれる。
しかし、彼女との仲が深まり始めた矢先、彼は突如現われた黒ずくめの男たちに拉致されてしまう。
彼らは“アジャストメント・ビューロー(運命調整局)”という謎の組織に所属し、人間たちがあらかじめ決められた運命から逸脱しないよう、超人的な能力で監視・調整を行う集団だった。(allcinemaより)
 
マット・デイモン演じる若き政治家ディックは、美しきダンサー、エリース(エミリー・ブラント)と出会うが、
そんなこと、運命の書に書かれてないぞ! ってことで、局の面々が調整にやってくる。
でも、二度と会うなと釘を刺されても、また出会ってしまう二人
その惹かれあう思いをどうすることもできず、
二人は、ついに運命に立ち向かおうとするんですね。
 

人の運命は、あらかじめ決められていて
この世には、その運命をきちんとたどるよう調整する
アジャストメント・ビューロー(調整局)なる組織が存在する・・・。としたSFですが
運命に逆らってでも愛しぬこうとする
というよりも、二人が出会い、愛し合うことこそが運命だということを
二人の出会いの時点で感じることができる
それこそが、この映画の最大の魅力でしょうね。
 


マットは今まであまりロマンス作品で観たことがなかったと思うのだけど
エミリー・ブラント相手に、一途な恋心を見せてくれて良かった!
演説シーンも、いかにも政治家!(オバマさん的)なスピーチ技術を駆使してて巧いですね。
エミリー・ブラントも、正直なキャラクターがとても魅力的で
二人、思いのほかお似合いでした。
 
正直、ディックの父親や、兄弟の死が、ディックの運命とどう繋がるのかなど、
分かりにくい(多分私だけ)部分もあったのだけど
運命を記した本が「青刷り」っぽかったり
局の人々はどこでもドア的な移動手段を駆使して、すばやく移動できるのに
ダウンタウンの追走劇では、エージェントが息を切らして追いかけていたりと
超近未来的な設定にも関わらず、そこそこにレトロが顔を出すギャップも面白く
終始ニマニマして観ちゃいました。
 
組織と戦うアクション映画を期待した人には残念だったかもだけど
SFロマンスものとして面白く観ました。

結局 運命は自分で切り拓くもの
自由な意思を持つことの大切さを謳った作品でしたね
 
監督は『ボーン・アルティメイタム』などで脚本を担当したジョージ・ノルフィ
本作の脚本も書いてますが、監督は初。グっジョブでしょ。
 
 
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