しまんちゅシネマ

映画ノート

SOMEWHERE


大映画祭特集 7本目
今日はヴェネチア映画祭 2010年の金獅子賞受賞作『SOMEWHERE』
映画スターである父と、思春期の娘の束の間の心のふれあいを綴るヒューマン・ドラマです
SOMEWHERE (2010)アメリ
監督:ソフィア・コッポラ
出演:スティーヴン・ドーフエル・ファニング/クリス・ポンティアス/ララ・スロートマン/クリスティーナ・シャノン
 
今日の我が家の夕食はマーボー豆腐でしたが・・
スティーヴン・ドーフ演じるジョニー・マルコは、人気ハリウッドスター
フェラーリを乗り回し、かつてのスターたち御用達のホテル、シャトー・マルモントーで
やや退廃的な日々を送っている。
ある日、腕を骨折し、自宅療養するはめになったジョニーのもとに
11歳になる娘クレオエル・ファニング)が突然やってきた。
前妻が家を空けることになり、その間、父と娘は思いがけずに数日間を過ごすことになるのだったが・・

おそらくは、久々に会ったであろう父と娘
互いに何かを聞くでもなく、自然に寄り添い
時間を共有し、そしてまた別れていく。
本当にそれだけ。


この淡々とした描写に、面食らう人もいそうだけど
父と娘の間に流れる時間が、とっても穏やかでね。
一番好きなシーンは、ポスターにも使われてる、プールサイドのシーンかな。
言葉なんか必要ないっていう。
 
でも、世の中にはどうしようもない現実ってのがあって
二人とも、それを受け止めなければならないのは知っている。
そんなほろ苦さもあるのだけど
ともにすごした時間は、間違いなく、二人の大切な思い出になったんだろうなと思えるのが
とても心地よい作品でした。
 
DVDのメイキングで、ソフィア・コッポラ監督は
父コッポラがキューバに撮影に出かけたときに、ソフィアも同行し
大人の世界を垣間見たのだと話していました。
本作は、ソフィア監督自身の、少女時代の思い出が投影された作品なのでしょうね。
 
クレオを演じたエル・ファニングちゃんといえば
先日観た、『スーパー8』のゾンビ演技の巧さに驚いたばかりだったけど、
今度は父コッポラのホラーに主演ということで、期待が膨らみますね。
コッポラ家のミューズとなっていくのかしら。楽しみです。
 

 
 
 
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