しまんちゅシネマ

映画ノート

フェイク・クライム


 
今日はキアヌ・リーヴス主演の新作『フェイク・クライム』観ました。
フェイク・クライム (2010) アメリ
監督:マルコム・ヴェンヴィル
出演:キアヌ・リーヴスヴェラ・ファーミガジェームズ・カーンピーター・ストーメア
   ジュディ・グリア/ダニー・ホック/カリー・グレアム/デヴィッド・コスタビル/ビル・デューク

高速料金所で働くヘンリー(キアヌ・リーヴス)は
ある日、友人に野球のメンバーに借りだされる。
「ちょっくらここで待っててや~。エンジンかけたままやで」
と銀行の前に車を止めさせられたヘンリー。
まもなく警報が鳴り響き、ヘンリーだけがあえなく逮捕・・・
 
これ、キアヌファンはずっこけるだろうなぁ。
 
何も知らずに銀行強盗の運転手に借り出されてたのに一人だけ捕まり
素直に刑期をまっとう。家に帰ってみれば、妻は恋人を作り、しかも妊娠中(笑)
呆然と例の銀行の前にたたずめば、車に撥ねられる始末で
それでも「すみません」的なキアヌにどんだけ~??(笑)
前半は、キアヌのふぬけたキャラに散々笑わせてもらいました。
 
ところが、ひょんなことから、銀行と劇場の間にトンネルがあったことを知ったヘンリーは
そのトンネルを使って、銀行強盗してやろうじゃないかと思いつくんですね。
 
打ち所が良かったのか悪かったのか。急にどしたん?ってなもんで(笑)
後半は務所仲間ジェームス・カーン
舞台女優ヴェラ・ファーミガを巻き込んでの銀行強盗計画へとあいなるわけですね。
 

 
夢もなければ、将来の構想もなく、魂の抜け殻みたいだったキアヌ
刑務所以外に生きる場を見つけることが出来ないでいたカーン
才能がありながら、自分の内面を表現することを恐れていた舞台女優ファーミガ
登場人物それぞれの成長物語であり、キアヌとファーミガのラブストーリーでもあります。
 
カーンさん歳取ったなぁと驚いたけど、流石の貫禄だし
ファーミガはやっぱりうまいなぁと感心する演技だった。
 

 
でも、後半、思いがけない演技の才能を認められ、
キアヌがファーミガの劇団の舞台に立つことになるのだけど
キアヌの台詞に映画のテーマを盛り込んでるはずなのに、そこが生きてこないもんだから
肝心なところが締まらないんですよね~。
前半のユルい笑いがかなりツボだっただけに、後半トーンが変わってしまったのは残念でした。
 
ところで『フェイク・クライム』のフェイクってどこからきてるの?
最近納得のいかない邦題が多いよなぁ