しまんちゅシネマ

映画ノート

恋人たちのパレード


 
サラ・グルーエンのベストセラー小説『サーカス象に水を』を基に
アイ・アム・レジェンド』のフランシス・ローレンスが映画化したドラマです。
 
恋人たちのパレード(2011) アメリ
監督:フランシス・ローレンス
出演:リース・ウィザースプーンロバート・パティンソンクリストフ・ヴァルツハル・ホルブルック
 

大恐慌時代のアメリカ。
獣医学を学ぶジェイコブ(ロバート・パティンソン)は
両親を突然の事故でなくし、大学中退を余儀なくされます。
都会に職を求めるべく、線路沿いを歩き始めるジェイコブ。
彼が衝動的に飛び乗った列車は移動サーカスの列車。
獣医学の知識を見込まれたジェイコブは、サーカス団で働くことに。
 

そこで出会うのがサーカスの花形スターのマリーナ(リース・ウィザー・スプーン
新しく加わった象の世話を任されたジェイコブはマリーナと親しくなり
やがて二人は互いに恋心を抱くのですが、そんな二人に眼を光らせるのが、
マリーナの夫であり、サーカス団長のクリストフ・ヴァルツなんですね~。
 
実はとっても怖いんです!な男を演じさせたら、ヴァルツさんの右に出るものはいませんやね。
 
移動サーカスのメンバーなんて所詮身寄りのないものの寄席集まり。
興行がうまくいかなければ口減らしをされるという時代ならではの背景が
禁断の恋の行方をよりサスペンスフルにしてくれます。


白塗りじゃないパティンソン君の演技を見るのは初めてだったけど、
誠実で男気があるジェイコブを魅力的に演じていていいですね。
リースもぺチャパイながら 象の上で華麗にポーズを決めるなかなかのパフォーマンス。
でも夫を恐れるあまりに、内心を隠しすぎるもんだから
パティンソンとのロマンスに盛り上がりが欠けるのがちょっと残念。

ハル・ブルック演じる老人の最後の昔語りには感動します。
映画の締めとしては凄くいい。
ただ、途中にもう少し胸キュンできたらよかったなぁと思ったのでした。
 
象のロージーも演技派ですよ。
しかし邦題 何か他になかったのかな。 (^~^;)