しまんちゅシネマ

映画ノート

カプリコン・1


 
てへ、これも今頃観たんかいシリーズかなぁ。
 
カプリコン・1 (1977) アメリカ/イギリス
監督:ピーター・ハイアムズ
出演:エリオット・グールド/ジェームズ・ブローリン/カレン・ブラック/テリー・サヴァラス
   サム・ウォーターストン/O・J・シンプソン/ハル・ホルブルック
 
『アポロ18』を記事にした時に字幕さんのコメントで思い出した一本。
 

初の有人火星探査船カプリコン1に打ち上げ直前トラブルが発生。
3人の飛行士は国家的プロジェクトを失敗に終らせないため
無人のまま打ち上げられたロケットをよそに地上のスタジオで宇宙飛行の芝居を打つ事になる(allcinemaより)
というお話。
これも国の利己的な判断で、事実が闇に葬られようとするという点が『アポロ18号』と共通してますが
アポロは本当に月面着陸したのか?疑惑の都市伝説を映画にしちゃったって話でもありますね。
 
まず、国の名誉のために、なんでも隠蔽しちゃうアメリカを皮肉った
社会派な内容が一番の面白さだけど、それだけにとどまらないですね。
最終的に殺されることを悟った宇宙飛行士たちが、逃走を図ったことから、映画は様相を一変。
飛行士たちのサバイバルを描き、果ては迫力のアクションを繰り広げることになるんですよね~。
 
異常を察知したNASA職員である友人の情報から、
謎の解明に動き出すのがエリオット・グールド演じるジャーナリスト
一見ボーーッとした風貌のグールドが、命の危険を犯してでも真実を追究する
ジャーナリスト魂を見せ、カッコいい。
 
片田舎の民間のセスナ機を操縦するオヤジがまた、命知らずなクレイジーさで最高にイカしてる!
 

しかしまぁ、国のグールドへのマークの中途半端さは笑ってしまうところだけど
まじめにツッコませてもらうと、クライマックスのヘリコプターVSセスナのパノラマアクションで
宇宙飛行士はあの状態でセスナにしがみついていられるのか!?(笑)
 
ラストシーンのスローモーションにも、70年代を感じ笑ってしまったけど
でも、そんなツッコミはおいておいても、このプロットと、手に汗握る迫力のアクション
ジェリー・ゴールドスミスの音楽も映画もスリルをもり立て、大拍手の一本でした。