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映画ノート

ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-




ディパーテッド』の脚本家ウィリアム・モナハンの監督デビュー作。
裏社会から足を洗うことを決めた男の運命を描くブリティッシュノワールです。

ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-(2010) イギリス
監督:ウィリアム・モナハン出演:コリン・ファレルキーラ・ナイトレイデヴィッド・シューリス/アンナ・フリエル/ベン・チャップリンレイ・ウィンストンエディ・マーサン

3年間の刑期を終え出所したミッチェル(コリン・ファレル)は、裏社会から足を洗うことを決意。
ふとしたきっかけで元女優シャーロット(キーラ・ナイトレイ)の身辺警護の仕事を引き受ける。
しかし、ミッチェルの度胸と腕前を気に入ったギャングのボス(レイ・ウィンストン)が、
ミッチェルを配下に置こうと執ようにつきまとい、そのことからミッチェルに心を許したシャーロットもまた
危険に巻き込まれていく。(映画.comより)

今回コリンが演じるのが、腕が立つゆえにギャングのボスから執拗な誘いを受ける男ミッチェル。
そんなアウトローな一匹狼が元女優を守る・・っていう設定は大好物でっす。
二人が惹かれあう過程の描き方はあっさり気味ながら、傷ついた小鳥みたいなキーラをいつくしみの眼差しでみつめるコリンの表情だけでロマンスを成立させてるところも好み。
ただ、「守る」の部分が弱かったのは残念に思うところで
できればキーラをもっと危険に巻き込んでくれたら、もっと胸キュンだったんではないかと思ったり。
サドかいなw
執拗な誘いを断り続け、誰からも所有されることを嫌うミッチェルの男気がイカしてて、コリン・ファレルをこんなにカッコいいと思ったのは初めてかも。
一番最近観たのが『モンスター上司』だったし、ギャップが大きすぎ(笑)
ただ、イギリス英語、特にアイリッシュ訛っていうのがどうにも苦手で
マフィアの攻防やリベンジ部分が、ややわかり難かったのよねぇ。

個人的には元俳優でプロデューサー、ジョーダンを演じたデヴィッド・シューリスの役割が面白かった。
だけどシャーロットを見守り続けているその真意とか、もう少しヒントが欲しかったな。
ラストシーンも人によって違った解釈をしそうです。
既視感のある古典的なストーリーには評価が分かれるところでしょうか。
だけど音楽がお洒落で、暴力描写の詳細を見せない手法もスタイリッシュで良かったし、刹那的なラブストーリーとしても好みでした。